第370話 柵の向こう側から! (5)

 だから俺は牧田とは違う。


 かあちゃん達に、そんなことを思う訳ないじゃないか。


 俺はかあちゃん達の制服姿も可愛いと思うし、綺麗だと思う。


 俺はみんなのことを嘘偽りなく、愛しているからと。


 俺が良い訳をしようとすれば。


「和也~! 後で噛み殺してやる!」と。


 加奈が恐ろしいこと。


 洒落にもならないような言葉をガル、ルルルと呻りながら告げてくれば。


「和也、覚悟しとき、んさいよ!」と。


 翔子が呻り、吠えれば。


「和君のち〇こ、もいじゃるけぇ、ねぇ。覚悟しとき、んさいよ」


 由美の奴が、全校生徒の居る中でも、気にもしないで、はしたないことを荒らしく吠えると。


「由美~、あんた~。そんな事をしたら和也のおち〇こが無くなるじゃろぅに~」と。


 蘭が由美へと不満を漏らせば。


「蘭の言う通りじゃけぇ~。由美~! あんたは~、和也のお〇んこが嫌いなんねぇ~?」


 翔子の奴も由美へとくだらないこと。


 こんなにも沢山の人達がいる中で、由美に吠え尋ねるから。


 男子達が急に騒めき始める。


 翔子は由美に対して一体、何を尋ねているのか? と。


 男子生徒達が騒めこうが。


 加奈や蘭、翔子、由美は、いつもの調子……。


 学校の登下校の様子で。


「うぅん」と由美が、自身の首を振れば。


「由美は大好き、愛しとるよ。和君のお〇んこのことは」と。


 由美が可笑しなことを真剣な顔で、男子生徒達が聞こえるぐらいの声のトーンで告げ、言葉を返すものがから。




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