第359話 体育祭の練習があるみたい? (4)

「お前等~、二人は~、とっとと、帰れぇ~!」


「帰ってしまえ~!」


「この場から直ちに立ち去れ~!」


「いねぇ~!」と。


 俺達の学園の男子生徒諸君の大半は、俺と牧田の敵に周り。


 蘭の巨大なオ〇パイが揺れるのを見て堪能したいから。


 この俺に対して、直ちに帰宅の途につけとまで言ってくるから。


 俺は「お前等、いい加減にしろ!」と、大きな声で怒声を吐き。


 その後、踵を返せば。


「蘭~! 走るなぁ~! ゴールまで歩けぇ~! わかったなぁ~? これは俺~! 貴様の主さまの命令! 下知だ! わかったなぁ~、蘭~!」と。


 俺は仁王立ちしながら、蘭を指さしつつ、下知をくだせば。


「山田~!」、


「和也~!」、


「山田先輩!」、


「それは横暴だ!」


「やる事が卑怯だぞ! 山田~!」


「去年は~、山田先輩も、大田先輩の胸が揺れるのを、自身の鼻の下を伸ばしながら喜んでいたではないですかぁ~」


「何で今年からぁ~」


「山田は~」、


「和也は~」、


「山田先輩は~」、


「敵国に変わるのですかぁ~!」と。


 まあ、沙紀が偶に不満を漏らしてくる通りで。


 去年までの俺は、沙紀と言う彼女がいるのも関わらず。


 こいつらと一緒で、蘭のグラビアアイドル並みの爆乳が揺れる容姿をね。


『えっ、へっ、へへっ』といやらしく。


 そう、こいつらと自身の目尻、口の端をだらしなく下げ、鼻の下を伸ばしつつ。


 思春期の少年らしく、あちらの方も大きくさせながら見て、堪能していた。


 だから沙紀の奴は、よく不機嫌極まり無い様子になっていたが。


 今考えると?


 蘭の奴は大変に喜んでいた気がするが。


 今年は俺からの、下知が降りたから。


「先生~、和也が怒るから、歩いていいですか?」


 蘭は体育の女性教師へと嘆願……。




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