第345話 元ヤンの御姉様は学生らしい(6)
「それにお前が嫌だって言っても。俺は刺激を求めて、休憩時間等に、いきなりお前等のお尻を叩いて、逆鱗に触れていることがあるじゃないか? あれだって、お前等に甘え、じゃれているだけだから。気にしなくていいし。いくらでも怒ってくれていいよ」と。
俺が翔子や加奈、由美を見ながら説明をすれば。
「じゃ、私も、今度和也にお尻叩かれたら、叩き返そう!」と。
沙紀がフンガぁ~! フンガァ~! と、鼻息荒く、自身の決意をすれば。
「うちもしようかな? 和也に殴られたら、今回は殴り返そう」と。
志乃が俺に告げ、決意をするから。
「志乃、お前! 本当に、俺のところに戻ってくるのか?」
俺は志乃には悪いと思うけれど苦笑いを浮かべつつ、再度確認を込めて尋ねてみる。
「うん、うち、和也の許に戻るよ、ッて。うち和也と別れちょぉらんよ……。只和也が、うちに内緒で浮気をしまくっていただけ、じゃから」と。
志乃も他の奴等と一緒で、マックシェイクを飲みつつ平然……。
俺に胸を張り、告げてくるから。
「志乃、お前なぁ~」と。
俺が呆れた声音で告げると。
「ほんまのことじゃ、ん、和也~」、
「ジュル、ルルル」と。
志乃の奴は、マックシェイクを啜る音を行為的に大きく出す悪態をつきつつ。
俺に告げてきたから。
「本当に志乃と沙紀と絵美だけは仕方がない奴だな」と。
にへらと笑いつつ、呆れながら告げると。
「沙紀ちゃんも、和也になんかしたん?」
志乃がマックシェイクを啜り、飲む行為をやめ、尋ねる。
「えっ! ああ、はい……。出戻りの時に少々」と。
沙紀がポテトを食べる行為をやめ、笑い誤魔化しながら、志乃へと言葉を返せば。
「えぇ、沙紀ちゃんはどんな事を和也に言った、ん? お姉ちゃん、聴きたいなぁ?」と。
志乃が沙紀へと嘆願を始めだしたから。
沙紀は俺の方をチラリと見てきた。
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