第329話 元ヤン御姉様は驚愕! (2)

「えぇ~! でも私~。お姉さんが中学生で、ヤンキーの頃に和君家の玄関先で友達と話しをしているのを何度も見たことがあるけれど。お姉さん中学生なのに髪を染めていたから。私怖い人達が、今日も和君家にいる! と、思いながら良く見ていたもん」


 由美が自身の小学生時代を思い出して志乃へと説明……。


 まだ幼い自分が見た印象を志乃へと告げる。


「えっ! 彼女、和也の家の近所の娘なの?」


 志乃は由美の言葉を聞き、驚愕しながら尋ねる。


「うん、そうです」


 志乃の問いかけに対して由美が頷く。


「えっ! じゃ、彼女のお家は何処かな?」


「私の家は、和君家の隣です」


「嘘~? 本当に~?」


「はい、そうです」


「じゃ、彼女は、和也の家の隣ならば。毎日逢っている訳?」


 由美の家が、俺の隣だと聞いた志乃は、やはり驚愕しながら尋ねる。


 すると由美は、俺の顔を見詰めながら。


「多いい時は、週に五日間ぐらいは、由美は家にいるよね?」と。


 俺に尋ねてくるから。


「う~ん、それぐらいはいるかな?」と。


 俺が天を見上げつつ、考える人になって、言葉を返せば。


「えぇ~、そんなにいるの、和也家に?」


「ええ、それぐらいは部屋にいるとは思いますよ?」


「マジで?」


「はい」


「由美、あんた。そんなにいるの?」


 由美の志乃への説明を聞き、蘭が由美へと問えば。


「はい、大田先輩」と。


 由美は素直に、包み隠さず告げる。


「もしかして彼女と和也は、そう言った関係と言うか? そう言う関係だよね? 今のキスの様子だと?」


「えぇ、まあ、そうですけど」


「じゃ、和也と毎日している訳?」


 だから志乃は更に、と言うか?


 本当に自身の瞼を大きく開けながら由美に問いかける



 ◇◇◇


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