第328話 元ヤン御姉様は驚愕! (1)
「えぇ、えええっ! 和也~と、言うかぁ? 貴女達は公衆の面前で何をしているの?」と。
何処かで聞き覚えのある声──!
そう、先ほど旧車マニアが歓喜しそうな、シャコタン、スカイラインのジャパンを駐車場へと停車しにいった志乃がやっと戻り。
俺と由美との公衆猥褻?
キスシーン! を見て──!
あいつが驚愕! 絶叫をあげる声が辺りに響くから。
俺は由美とのキスを辞めて、
「志乃~! 声がでかいってぇ~!」と。
「静かにせぃやぁ~」と不満を漏らす。
「はぁ、何が静かにせぃやぁ、ねぇ、和也、あんたは~。うち、さっきからあんた等の様子を遠目でみちょぉるんじゃけれど。なんでぇ、あんた達、次から次へと公衆の面前で和也とキスをする訳、と言うか? してもえん、ねん? 和也とのキスを?」
でも志乃の奴は、この通りだよ。
相変わらず驚愕していると言うか?
こいつ動揺? 困惑かな?
それとも興奮しているのか?
何か志乃の鼻息が荒いけれど。
こいつ大丈夫か? と。
俺が思っていると。
「うん」と加奈が頷き。
「お姉さん?」と。
由美が志乃へと声をかけると。
「ん? 何?」
志乃が首を傾げると。
「和君がね、メンバーの誰かとキスをしたら。残りのメンバー達にも平等にキスを提供すると言った決まり事になっているのですよ。不良のお姉さん」と。
由美が志乃へと説明をすれば。
「えっ! マジで!」と。
志乃が自身の両目を大きく開け、驚愕──!
その後は直ぐに。
「そこの娘! うちは不良じゃないから!」と。
志乃は由美へと不満を告げる。
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