第327話 彼女達は不満? (7)
特に俺の中坊の時にツレ達には幸と加奈が純情、可愛くていいのだと言っていたのを。
俺はふと思い出せば。
幸が俺から唇、舌を離し。
「由美、タッチ!」と。
俺の目の前でバトンタッチを始めるから。
「お前等なぁ~」
俺が苦笑いを浮かべつつ、呆れ声で呟くと。
由美の奴がタコさんになって飛びついてきた。
だから俺は闘牛士のようにヒラリ! と避ける、のは以前で。
今はそんなことをすれば契約違反で由美から。
『和君の嘘つき! 契約違反だ!』と、責められるだけじゃない。
この場にいる麗しいJKの少女達から俺は、嘘つきのどうしようもない男の烙印! レッテルを張られてしまうから!
俺はみんなに平等の愛を注がないといけないから。
そのまま、由美を抱き締めチュだよ!
いくら公衆の面前であろうとも!
俺が誰か一人とキス! 接吻をすれば!
みんなに、俺の愛を分け隔てなくしないといけないのが!
今の俺達流! お付き合いの仕方だから!
それを知っている牧田は俺に、『山田御苦労さま!』、『お前等、本当に良くやるなぁ!』、『マジでお前等笑えるよ!』、「わっ、ははは」と。
牧田の奴も、家の学園のモテ男四天王らしい? 一人だから。
あいつは普通の男子達とは違い、女に飢えていない、余裕があるタイプだから。
俺に対して羨望な眼差しで見詰めることもなく。
まあ、こんな感じで、自身の腹を押さえつつ、いつもケラケラと笑う。
だから俺も恥ずかしいのだけれど。
一度彼女達と交わした……。
と、言っても?
最初に交わしたのが蘭と加奈で。
俺が二人と関係を持ったのが原因であり。
ふと気がつけば!
由美が追加で。
まあ、その後はみなさまの知っての通りの展開で。
だから俺が広島市の繁華街、本通のアーケード街を偶に沙紀や絵美達を御姫さま抱っこで、一目があろうが気にせずにして歩くのも契約の一つなのでして……。
はい! と俺が返事をしたところで話しを元に戻せば。
はい! お約束!
ラブコメ的な出来事が起こる。
◇◇◇
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