第325話 彼女達は不満? (5)

「えぇ~、マジで、そんなことをしているの、加奈ちゃん?」


 沙紀のバカが、阿保が。本当に加奈へと尋ねるから。


「沙紀、冗談に決まっているだろう! 本気にするな!」と。


 俺は加奈の柔らかく、可愛い唇を強引に外し、沙紀へと告げる。


 でも加奈の奴は、沙紀の問いかけに対して。


「うん」と頷く。


 だから俺が「沙紀~! 加奈はぁ~!」と言いかけたところで。


「山本さん、変わって」と。


 翔子の奴が加奈に告げ、直ぐに俺の口を塞ぎ。


 ブチュ!


 チュ、チュ!


 レ〇レロ! と。


 タコさん、イカさんになるから。


 俺は沙紀にこれ以上の言葉が言えられずに。


違う! 違う! 違うからぁ~!フンゴ! フンゴ! フンガァ~!」と叫ぶと。


 加奈がその場に、ちょこんと座り込むから。


(……ん? どうしたんだ、こいつ?)と。


 俺は加奈の様子をチラリと目で追い見て確認すると。


「新宮寺さん、いる?」


 加奈の奴は、座り込んだと思えば。


 俺の学生ズボンのファスナーに指を当て、沙紀に所望するか? と。


 加奈はしらふで尋ねるから。


 沙紀の奴も驚愕!


 自身の両目大きく開けながら。


「えっ! こんなところでするの?」


 加奈に尋ねるのだが。


「うん、そう」と。


 沙紀に頷き、言葉を返せば、あいつは。


「新宮寺さん、いらない?」と再度尋ね。


「新宮寺さんがいらないならば。私、自身の身体が火照ってきたから〇えるね」と。


 加奈! お前の言っていることの意味は違うと、言うか? 逆だろう?


 俺の身体が火照るから〇えてくれじゃないのか? と。


 俺は加奈にツッコミを入れたくなる衝動に駆られるのだが。


 グッ! と、俺は堪え。


 俺の口を塞ぐ、翔子の奴に対して。


 俺は吸いに! 吸いつき!


 レ〇レロ……。


 それも?


 かなり激しく! ハードに攻めて!


 翔子の脳を蕩けさせてやった!


 すると翔子の奴が。


「和也~、でっ、へっ、へへっ」と。


 自身の顔を締まりなく緩ませ、笑い。


 俺の唇から、自身の唇を離したから。




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