第324話 彼女達は不満? (4)

 沙紀の奴は、アニメやマンガのラブコメのヒロインさま達のように。


 俺の胸へと本気でダイブしてくる。


 だから俺の口から、スポコンの主人公ヒーロー達のように。


「グホッ!」と悲痛な声が漏れ、目玉が飛び出て、嘔吐を吐きそうになるのだが。


 ここはアイツ! 沙紀の奴も! アニメやマンガ、ライトノベルでは言えば。


 スーパー無敵のメインヒロインさまだから。


「和也~」と。


 俺のことを甘え声音で呼べば。


 そのまま俺の唇へとブチュ~!


 そしてレ〇レロだよ。


 俺の口の中を貪り始めるから。


「|お、おぐ、ざぎ、ごえろ! でが、でが、でがみどいるごらげろ~!《お、おい! 沙紀、やめろ! 人が! 人が見ているからやめろ~!》と。


 俺は声にならない声で、沙紀の奴へと人目……。


 通りすがりの歩行者達が立ち止まり。


 唖然! 呆然! としながら見ているからやめろと告げたつもりなのだが。


「あっ! 大田さんと新宮寺さんだけ汚い。和也、私もチュして」と。


 今度は加奈が棒読み、無感情で、俺へと不満を漏らしつつ、傍まで近寄ると。


「新宮寺さん、次は私の番だから」と。


 加奈的には怒っている! 不貞腐れながら!


 沙紀へと不満を漏らせば。


「えぇ~、山本さん。もう少し、和也とキスをさせてよ」と。


 沙紀は加奈へと不満を漏らすのだが。


「新宮寺さん、駄目……。後がつかえているから」と。


 加奈は沙紀へと拒否をすれば。


「神宮司さん、どうしてもお口が寂しいのならば、和也の長い〇を〇えれば良い」と。


 加奈は公衆の面前で沙紀へと可笑しなことを申すから。


『加奈~! お前、何を言っているんだ~! 沙紀が本気にしたらどうするんだぁ~!?』と。


 俺は加奈に不満を言いたいのだが。


 俺の口の中で加奈の〇がク〇クネと優艶に動くから不満を漏らすこともできずにいると。


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