第318話 えっ! うそ? (1)

「えぇ、えええっ! 嘘~? 冗談でしょ~?」、


「マジでぇ、信じられんけぇ~?」


 また、通り過ぎていく人達が、自身の足を止め! 振り返り!


 こちらの様子を見て、窺うような、大きな声を。


 今度は俺ではなく、元カノ志乃が叫ぶから。


「マジマジ、本当だってお姉さん……。なぁ、お前等そうだよなぁ?」と。


「お前等も隠さずにちゃんとこのお姉さんに言っておいた方が良いぞ! でッ、ないと? このお姉さん未だ山田と別れていないと言っているから、後々揉めるよりも。今の山田の現状をこのお姉さんに、はっきりと告げておいた方が良い」と。


 牧田が沙紀や加奈、蘭、翔子に幸と由美……。


 今日は塾でいないけれど。


 絵美も含めた俺との曖昧な関係を志乃に暴露するから。


「ま、牧田、あのな?」


 俺も大変に困った声音で、牧田へと声をかけ、こんな話しは辞めようと告げようと思うのだが。


「山田、ここで、お前の元カノ? いや、今カノだっけぇ? まあ、どちらでも良いけれど。山田、このお姉さんに。お前の今カノの現状をちゃんと把握してもらった方が良いって……。それでお姉さんが気に入らなければ。山田に会いに来なくなるから。それで良いじゃん」と。


 牧田が俺に告げてきたから。


「うん、わかった」と。


 俺は牧田に頷くと。


「まあ、そう言うことだ、志乃……。先ほど牧田がお前に説明をしたことは嘘偽りなく本当のことだから。お前は新しい彼氏を作ったほうがいいって……。じゃ、あばよ。志乃……」と。


 俺は志乃とジャパンへと手を振れば。


「どうする、今からマックか、何処かにいくか?」と。


 志乃の奴は放置……。


 その他のメンバー達へと問えば。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る