第306話 おっ! これは? (3)

「まあ、確かにお前等の言う通りで。今どきの車にフェンダーミラーは、俺も変だ! 似合わない! タクシー、何でするんだよ~? と思うけれど。この頃の車は、カクカクとしたフェンダーミラーが渋いんだって」と。


 俺はみなにムキなって告げると。


「このジャパンの容姿を見ろ! ホ〇ノイ○パルのエアロパーツのオーバーフェンダー。三分割のリアーウィングに……」と。


 俺は言いかけたところで、ジャパンのリアテールへと回りながら。


「スポーツホイルはS〇Rの黒メッシュタイプの十インチにグッ○イヤーのタイヤ……。そしてとラストのデュアルタイプのスポーツマフラーにいまだに三ナンバーがとれるか、どうだかは。俺にはわからないけれど。多分L型エンジン2.8リッターを3.1リッターにボワアップのソ○ックスかウ〇ーバのキャブ使用だと思うけれど? マジでいいな~。カッコいいな~。ジャパン~」と。


 俺が路面に転がりそうな勢いで歓喜していると。


「和也って、家のパパみたいだね」


 沙紀の奴がニコニコ、ニコちゃんと微笑みながら俺に告げてくるから。


「ん? 沙紀、どう言う意味だ?」


 俺はスカイラインのジャパンの車高の低さと。


 車体の底──腹の部分にあるマフラーが地面に当たっていないかを確認する行為をやめ。


 自身の身体を起こし、怪訝な表情で尋ねる。


「えぇとね、和也? 家のパパも、ママが廃車にしろとよく言っているような古い車を持っているの……。その車をパパが見て確認する時に。和也みたいなことをよく呟くから。和也が家のパパに似ていると思ってね」と


 沙紀の奴は大変に嬉しそうに俺へと説明をしてくれた。


 でっ、俺は、沙紀の話しを聞けば。



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