第305話 おっ! これは? (2)
慌ててブルメタと黒のツートン仕様のスカイライン・ジャパンの許へと近寄り。
「すげぇ! すげぇ~!」、
「マジでカッコえぇ~!」、
「俺も免許とって社会出て、働き始めたら。旧車が欲しいなぁ、マジでぇ」と。
俺が歓喜しながら呟けば。
「そうかぁ~、山田~? 俺は新しい車がいいけれど」と。
こいつ本当にわかってないなぁ! と、言った言葉を漏らしつつ、牧田が近づいてきたから。
「この車高の低さを見ろ! このジャパンはシャコタンだぞ! それに、このフェンダーミラーがいいじゃないか!」と。
俺が牧田に説明をすれば。
「何だか見にくそう」
加奈が呟くから。
「バカ言ぅなぁ! 昔の車はこれだったんだぞ! タクシーだっていまだにフェンダーミラーのがあるじゃ、ないか!」
俺がプンプン! と不満を漏らせば。
「まあ、そうだけれどね……。ねぇ、山本さん……。目が悪い人には見えにくそうだよね」と。
幸の奴がにへらと笑いながら告げると。
「……確かに、山田の言う通りで、タクシーやお爺さんが。今どきの車にフェンダーミラーをつけているのを見るけどさ。幸の言う通りで見えにくそうと言うか? 今の車に似合わなくねぇかぁ?」
牧田も幸に続いてにへらと笑いつつ告げると。
「うん」
「確かに」
「牧田の言う通りだよね」と。
沙紀が頷き、翔子と蘭が納得するから。
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