第302話 今日もみんなで仲良く(5)

「うん、いる」


「いるけれど」


「あっ! 俺、この間、隅田みたけど。相変わらず綺麗じゃった」


「へぇ~、そうなんか?」


「うん」


「それで鮒ちゃん、隅田がどうかしたん?」


 文太が鮒に尋ねると。


「隅田の奴、中二の時に和也とつきおぅちょったんでぇ。なぁ、お前等?」


「ああ」


「うん」


「マジであれはやられたよなぁ~、和也の奴に」


「ああ、俺も狙っちょったしのぅ、隅田のことは」と。


 鮒が苦笑いを浮かべながら自分のツレへと呟けば。


「ああ、俺もじゃけぇ。隅田とつきおうてぇ、オ○コするつもりじゃったけんど。和也に盗られたけぇ」


「ああ、儂もじゃけぇ」と。


 鮒達が俺の元カノを下ネタにして、ワッ! と喧騒を始めると。


「先輩達、隅田さんって彼氏がおったんですか?」


 鮒達の、地元の後輩達が首を傾げ尋ねるから。


「俺等のツレが一時期、隅田の奴とつきおぅちょぉった頃があるじゃ」


「そうなんですか?」


「うん」と、誰ともなく頷くと。


「俺、この間隅田とおぅたぞ!」


「ほんまにかぁ?」


「うん」


「お前、隅田と何か話し、したんか?」


「ああ、したでぇ」


「何て?」


「今隅田に男がおらんのなら。儂とつきおぅてくれと、頼んだけぇ」


「マジか?」


「うん」と頷けば。


「お前、隅田に何て言われたん、やぁ?」と。


 俺の元カノと話しをした奴が、他の奴に問われると。


「うち今誰とも付き合う気はないけぇ、ッて、言われた」と苦笑い。


「じゃけぇ、俺は隅田に。お前もしかして、未だ和也の事が好きなんかぁ? と、尋ねたけぇ」


「へぇ、そうなんか?」


「うん」


「隅田、何て言ぅたぁ?」


「はぁ、別にいいじゃ、ん。あんたに関係ないし、ッて、強がり言ぅてきたけぇ。俺和也とならばこないだ会ったけぇ、ッて、言ぅたらのぅ」


「うん」


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