第299話 今日もみんなで仲良く (2)

 それを聞いた牧田のツレが。


『ん? 何で山田に直接L○NE送らない訳?』と。


 俺のツレに尋ねたらしい。


『いや、和也の奴、医者になる為に。塾通いの、ガリ勉小僧になったから。俺等も誘い辛くて……。なぁ、皆~?』


『うん』


『ああ』


『地元のツレや先輩、後輩達も皆で和也の奴を応援しているからさ。遊ぶのを誘いにくいと言うかさぁ』と。


 俺の地元のツレ達が牧田のツレへと苦笑い浮かべながら告げ。


 最後に『おい! 文太、頼むよ! お前のツレに頼んでくれないか!』と。


 みなが両手を合わせ、祈るように嘆願をしたらしい。


 だから牧田の瀬戸ポンのツレは。


『ああ、俺にまかせておけ!』と。


 自身の胸を叩き。


『お~い。牧田~。山田に家の学校ツレ達が、何年ぶりかにカラオケに行って遊ばないかと誘っているから。牧田、お前の口から山田に頼んでくれんか? 頼むけぇ』と。


 牧田の許に電話がかかり。


『ああ、山田の件は、俺に任してくれ。俺も山田の地元のツレ達と仲良くなりたいから』と。


 牧田の奴は友達の輪を広げたいみたいだから。


 俺に地元のツレあいつらがカラオケにいきたいと誘っているから。


 俺に曜日と時間の方が何とかならないか? と。


 牧田が嘆願してきたから。


『うん、いいぞ』と告げ。


『俺、女達連れていっても大丈夫か、だけ聞いてくれないか? 俺が暇な時は相手しないと、あいつらマジで煩いから頼む』と。


 今度は俺が牧田に両手を合わせ嘆願したら。


『ああ、山田、俺に任せて、おけって。俺が文太に言っておくから』と。


 牧田の奴も、俺の地元のツレと仲良くなりたいからと。


 あいつは快く了承をしてくれたのだ。


 う~ん、実は?


 牧田はいなかったみたいだけれど。


 あいつのツレ三人が地元のコンビニに夜遅く。


 飲み物や菓子を買いにいった時に。


 暴走車両や単車を囲んで屯っている、鮒達の暴走グループと鉢合わせをして。


 三人で不味いな? と思いつつ。


 慌ててコンビニに入ろうとしたら。


「お~い、お前等~」


「ちょっと来い~」と。


 鮒達他数名に手招きをされ呼ばれたらしい。



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