第270話 いざ! 安芸の宮島に出陣! (5)
「沙紀! あんたぁ! 馬鹿? 何和也に言っているの!」
「ああ、知らない」と。
沙紀の俺への自慢話が終わると同時に蘭と幸から言葉が漏れる。
「えっ! な、何、二人とも?」
沙紀は二人の漏らした言葉を聞き、自身の顔色を変え、動揺始めるが。
もう既に遅い。
「沙紀! お前、顔出しして動画投稿をしたのか?」
俺が自身の眼を細めながら尋ねると。
アイツは「うん」と頷くから。
「沙紀、ちょっと、俺の許へとこい!」
俺は沙紀へと苦笑を浮かべながら手招きをしつつ。
俺の許へと早くこいと急かす。
「えっ! 何で、和也怒っているの?」
沙紀は更に自身の顔色を変えながら、俺へと尋ねてくるけれど。
「俺がいつ、顔出し動画のオッケーをだした、沙紀?」と尋ね。
「その動画投稿って、俺と付き合っている最中に投稿をしたのだろ? 言ってみろ、沙紀!」と吠える。
「いや、和也に報告はしていないかな……。あっ、ははは」
沙紀の奴は自身の頭へと手を当てつつ、笑い誤魔化し始めた。
でも、あいつがいくら笑って誤魔化そうが。
俺自身は沙紀のことを全く許す気もない。
「沙紀、お尻叩きの刑を今から始めるから。俺の許へと早くこい」
俺は更に沙紀のことを睨みながら手招き、早くこいと急かすから。
アイツは下を向き、ドナドナと。
俺の方へと向かってきた。
だから俺は沙紀を膝の腕、前屈みにすると。
アイツを労りつつ、優しく、お尻を叩いてやる。
「うっ! い、痛い! 痛いよ! 和也、ごめんなさい! 許してください! もう二度と和也しないから許してぇ~!」
まあ、沙紀の口から絶叫が多々吐かれるぐらい。
俺は沙紀の尻をポン! ポン! と叩き、堪能をしたのだ。
フェリーの客室の隅から、俺達の様子を窺っている奴等がいるとも知らずに。
俺は沙紀のよく締まったお尻ちゃんを叩き、サディスト気分を堪能するのだった。
◇◇◇
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