第265話 連休開ければ遠足だ! (11)
「お前等二人頼むからさ、汽車の中で、俺のことを揶揄するなよ。俺達以外の乗客の人達が先ほどから。俺達のことをジロジロと見ているんだよ。だから翔子と幸、冗談でも今は汽車の中だから、俺のことを揶揄するのは、やめてくれ」
俺は汗! 汗! 冷や汗をかきつつ、翔子と幸へと。
俺のことを揶揄する行為をやめてくれと嘆願すれば。
「加奈か絵美。翔子と場所を代わってくれないか。頼むよ」
俺は自身の大事な物がツンツン当たろうが問題のない二人へと嘆願をした。
「和也、こんな混雑した中で、これ以上は動けない」
「和也、加奈さんの言う通りよ……。私もこれ以上は動けないよ」
俺が二人に翔子と場所移動、チェンジをしてくれと嘆願をしても。
今の車内の混雑している中では不可能だと告げてくる。
「絵美と加奈~。じゃ、俺はどうしたらいい?」
俺は今にも泣きそうな声で二人へと問いかける。
「知らない」
「フン!」と。
加奈と絵美の二人は、この通りの不機嫌極まりない様子だから。
俺はどうしようか? と。
一人で思案……。
でも俺自身、これと言った案も浮かばない。
「おい、翔子?」
「ん? 何、和也?」
「あのさ、翔子? 俺に背を見せずに。俺の方へと向くことはできないか?」
俺に対して妙に、自身のお尻を突き出してくる翔子の奴へと。
俺が前を向くように嘆願をすれば。
「和也、今は無理……。頼むから許して」と。
翔子が嘆願をするから。
「どうして? 俺の方を向くぐらいはできるだろう?」
俺はにへらと笑いつつ尋ねれば。
「うち、今和也の方を向いたら多分? そのまま和也に抱きつきき、キスをしてしまうと思うから無理~! 御免ねぇ~」
翔子が真っ赤な顔で、俺とキスがしたくなると告げてくるから。
「えぇえええっ!」
俺の口から絶叫交じりの驚嘆が放たれれば。
ガン!
ドン!
バチン!
俺は加奈に足を思いっきり踏まれ。
絵美には腹パン!
そして何故か幸の奴からも俺は、お尻を叩かれる折檻を受け。
その後、西広島駅に着くまで俺は。
他人の目があろうとお構い無しに。
加奈、絵美……。
何故か幸にまで不満を言われ続け。
最後には本当に、翔子のやつに抱きつかれ。
俺はあれをされてしまう。
◇◇◇
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