第264話 連休開ければ遠足だ! (10)

 幸の奴も微笑みながら嬉しそうに呟きつつ。


 俺の何を握りながらモジモジと痴女になるから。


「お、おい。幸。お前は、いい加減にしろ」


 今は電車の中だから、俺は動揺しつつも、できるだけ小声で幸へと注意を促すのだが。


 当の本人である幸はと言うと?


「翔子、山田~。翔子の言う通りで。幸のお尻に反応して凄く大きく、固くなっていたよ」


 幸の奴は鼻息荒く、興奮気味に翔子へと告げる。


「でしょう?」


「うん、翔子の言う通りだった」


 幸が翔子へと言葉を返せば。


「あっ、はははっ。だからうち、和也が先程から誘うから本当に困っていてね。こんなところでは無理だから。和也、どうしたらいい?」


「いや、どうしたら言いってお前……。どうも、こうも」と。


 俺が動揺をしつつ、翔子へとと言葉を返せば。


「あっ! 翔子ちゃん。和也のことを今名指ししたし。和也も翔子ちゃんのことをって呼んだ!」


 加奈がこんなことくだらないことを言いつつ、揶揄してくるから。


 俺は更に動揺すれば。


 男子諸君は知っているとは思うのだが。


 って、小さくなるどころか、大きく、太く、固くなることがあるから。


 俺は自身のあれに向かって。


『頼むよ! 俺の! 暴れずに、早く大人しくなり、小さくなってくれよ。お願いだよ!』と嘆願をする。


 でもさ、中々小さくならないから、変な態勢でモジモジと違和感ある動きをしていると。


「あっ! 本当だ! 翔子! 山田のことを和也って呼んだし。山田も翔子の事をお前って彼女みたいに呼んだ! ……と、言う事は? 翔子も山田ファミリー。ハーレムの世界においでに入るんだね」


「うん、そのつもり。うち、和也から痴漢行為を受けたから責任をとってもらわないといけないから」


「うん、そうだよね。このままだと弄ばれた翔子が可哀想だ、もんね」


「うん。でしょ? うち、このままだと、さえないもんね」


「だよね……。じゃ、私も和也の責任をとってもらおう。私男性の大事なところを握るのって始めてだから。和也に責任をとってもらわないといけないやぁ。あっ、ははは」


 翔子と幸の二人がこんなくだらないこと。


 俺のことを冗談のように揶揄するから。



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