第261話 連休開ければ遠足だ! (7)

「山田~。痴漢がでたらいけないから~。うちらも混ぜてよ。そして守っておくれぇ~」


「いいよね~、山田~?」


 翔子と幸の二人まで、俺達三人のラブラブ通学に混ぜろと告げてきた。


 だから俺は「お前等なぁ~」と呆れた顔、声音で不満を漏らせば。


「いいじゃ、ん、いいじゃ、ん。うちらのお尻を触って痴漢をしてもいいから。ねぇ、幸?」


「うん、まあ、変なおじさんに触られるぐらいならば山田に触られる方が、翔子の言う通り。良いカモ?」


「ほら、ほら幸もああ、言ってくれているのだからうち等の事も痴漢から守ってよね」


「はい、山田。私と翔子のお尻だよ。堪能しておくれ」


 俺が絵美と加奈を変なおじさん達や他校の奴等から守るための。


 両腕を広げたLOVEな輪の中に。


 翔子と幸の二人も強引に入ってきて参加をしてきた。


 だから俺は更に腕を広げて、辛い状態へと変わるから。


「翔子と幸、お前等二人なぁ~! 俺に自分達の尻を触ってもいいと告げてきても。俺の今の状態を見てみろ? こんな状態お前等二人の尻を触るんだ? できる訳がないだろうに」と。


 俺は苦笑いを浮かべつつ、翔子と幸へと不満を漏らせば。


「お前達四人もう少し張り付いてくれよ。そして俺の方へと寄ってくれ。マジで俺立つのが辛いから」と不満を漏らせば。


「は~い。山田~」


「分ったよ。山田」


 翔子と幸は素直に返事を返してきた。


「か、和也……本当に翔子ちゃんと幸ちゃんのお尻を触るの?」


 絵美の奴が驚愕しつつ、言葉を詰まらせながら。


 真っ赤な顔で俺に尋ねてきた。


「あのなぁ~、絵美? 二人が言っているのは冗談……。冗談に決まっているだろう。それにな、絵美? 俺が電車の中でモヤモヤと変な気持ちになったら絵美。お前のお尻を触るから心配しなくてもいいから」


 俺が更にはぁ~! と大きく嘆息を漏らしつつ、呆れながら絵美へと説明すれば。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る