第253話 終焉(2)

「沙紀、撮られているか?」


 牧田のスマートフォンなの中にあるグー○ルのフォト欄の中身を。


 沙紀の奴は、真剣な眼差しで丁寧に確認していく。


 そんな様子を俺と。


 自身の鼻の穴にティッシュ詰め込んで。


 情けない顔、容姿でいる牧田の奴が見ている状態が。


 先ほどから続いている。


 う~ん、実は俺、牧田からスマートフォンを取り上げ、ロック解除番号を聴きだしたまではよかった。


 でも俺自身、よく考えてみると。


 強姦! 凌辱行為を平然とする。


 変態男の牧田だから。


 沙紀以外の少女達のヌードや優艶な容姿、箇所が撮られた。


 写真や動画がある可能性が大だから沙紀に。


『沙紀、お前が牧田のスマホの動画や、写真を調べろ。わかったな?』と告げ。


 俺は沙紀の奴へとスマートフォンを手渡した。


 だから沙紀が真剣な眼差しで。


 牧田のスマートフォンのフォト欄を調べ始めた。


 だから急に教室内は静まり返るし。


 俺の真横で正座している牧田の奴の鼻を啜る音や。


 自身の喉をゴクリ! と鳴らす音が妙に、俺の耳に入り気になるから。


 俺は沙紀の奴に、牧田の所持するスマートフォンのデータの中に。


 沙紀の奴の優艶な個所が映った写真家か、動画はないか? と。


 俺は急かすように沙紀へと尋ねる。


 でも沙紀の奴からは。


「…………」


 反応の方がない。


 だから俺は再度アイツに。


「沙紀、お前の写真が。牧田のスマホの中に入っているのか? ないのか? どちらなのだ?」と。


 俺は今度は沙紀に荒々しく尋ねてみた。


「煩いわね、和也。少し黙っていてくれる」


 でも沙紀の奴はこの通りだ。


 俺が呻るように急かしても。


 アイツは俺に対して素知らぬ振りはするし。


 俺が更に沙紀を急かすと。


 アイツは逆切れ!


 シャラップ! と呻り、吠えるから。


 沙紀の奴も俺に対しての接し方が。


 まるで恵美や蘭、加奈のようだなと、思っていると。


「私のものは入っていないから大丈夫」だと。


 沙紀が俺に報告してきたから。


 俺は沙紀の言葉を聞けば。


(沙紀の奴の優艶な容姿や箇所の写真や動画はないが。他の女の写真や動画はあったと言うことか)と。


 俺は思えばね。


 やっぱり俺が観なくてよかったと。


 俺は自身の胸を撫でおろす。



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