第233話 高校三年生になれば、こんなにも怒ることがあるのかな? (5)

 まあ、こんな感じで絵美の奴からも不満を言われ。


 俺は只今復縁を迫られて。


 お昼のサ○ペンス劇場や。


 平成のラブコメ主人公達みたいに複雑な関係へと発展……。


 六角関係に捻じれ、拗れているから。


 沙紀の奴に鞭打って調教すれば。


 どうにかなると言った問題は通り過ぎてしまい。


 俺自身もさて、どうしたものか? と思っている最中。


 でも、いきなり背後から加奈に刺殺されるのも怖いし。


 スタンガンでビリビリされて、自身の家へと連行され、料理されるのも怖いから。


「加奈さん、冗談は良そうね。俺がマジで死んだら嫌でしょう?」


 俺が加奈に告げ問えば。


「和也を解体して、はく製にし、部屋に飾るから問題はない」と。


 加奈はしらふで呟くから。


「お、おい。マジか? 山本……」


「冗談だよな、山本?」


 直人と山下の二人が自身の顔を強張らせ、引き攣り、作り笑いを浮かべつつ、訊ねると。


「うぅん、本気」


 加奈の奴は、自身の眼を座らせ、冷淡な瞳、口調でみなへと告げるから。


「天誅よ! 天誅! 和也には天誅を与えないとだめだよ」


 この馬鹿、沙紀の阿保が、クラスのみんなが注目する中で。


 八○墓村○祟りじゃ~!


 みたいな台詞を興奮しながら吠え。


 加奈の奴と意見が同じだと吠えるから。


「沙紀、お前なぁ、ふざけるなぁ」


 俺は沙紀へと吠えると。


 あいつの頭の頂上へと拳骨を落としてやった。


「痛いわね、和也。うぅ、ううう」と。


 沙紀の奴は、自身の頭の頂上を両手で押さえつつ。


 俺へと呻り、涙目で不満を漏らしてくるから。


「お前が加奈とつまらんことを一緒に言うからだろうが」と。


 俺が沙紀へと言い返せば。


「何で和也は私だけ叩くのよ。山本さんは、和也のことを殺す! 殺してやる! と言ったのよ。だから私の拳骨ぐらいで済むレベルじゃないんだからね」


 沙紀の奴が更に不満を漏らしてくるから。


「ああ、沙紀~。お前に心配してもらわなくても大丈夫だ。加奈の奴は後で生尻叩きの刑……。俺が折檻をしてやるから心配はねぇ」と。


 沙紀の奴にガル、ルルルと。


 俺が唸れば。


「あっ!」と。


 加奈の奴が可愛く驚嘆を漏らしつつ。


 自身のお尻を押さえる。


「それは、少し嫌だな」と独り言を呟けば。


「本当はMが好きな癖に」と。


 蘭がケラケラ笑いながら告げると。



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