第232話 高校三年生になれば、こんなにも怒ることがあるのかな? (4)

「和也は死刑。八つ裂きにしてやる」と。


 加奈の奴が本気か、うそなのか、わからない、恐ろしいことを。


 無表情で、俺へと告げてくるから。


「加奈、お、お前なぁ?」と。


 俺は汗! 汗! 冷や汗を垂らしつつ。


 この捻じれに、捻じれた四角な関係……。


 じゃないよね?


 由美を合わせれば五角形……どころじゃない。


 まあ、ないのだよ。


 つい最近の出来事……。


 蘭と加奈は知らない出来事が。


 俺の身に起きたのだ。


 そう、由美といつも通りの感じ……。


 まあ、二人は御近所さまであり。


 俺達は幼馴染だからと。


 俺が塾がない時は、一緒に帰宅の途につくのだが。


 俺達二人のアストラムラインの最寄りの駅……。


 降りたところにさ、何処かで見かけたことのある美少女。


 聖徳女子の清らかな制服を着込んだ。


 アイツ、絵美の奴が佇んでいてね。


 俺と目が合うと。


 いきなり俺と由美の許へと。


 アイツ足早に詰め寄ってくるから。


「絵美?」


「絵美さん?」と。


 俺と由美の二人は仲良く。


 呆然、唖然としつつ。


 言葉を漏らした後は。


 俺達二人は、開いた口が塞がらない状態で佇んでいた。


 すると絵美の奴は、俺の前に立つと。


 いきなり俺の頬をバチン!だよ。


 バッチ! とさ、力強く。


 俺の頬を中坊の時のように叩き終えると。


「別れたんでしょ。あの娘と? なのに、何でいつまで経っても連絡してこないのよ?」、


「それと由美! 貴女も何を考えているの? 和也は私の物でしょう。いい加減にしなさい!」と。


 俺と由美の二人は。


 不倫現場? を絵美に押さえられて罵声を吐かれると言った事件が起きてね。


 その後、絵美と由美の二人が、ガキの頃のように言い争いを始めだしたから。


「ちょっと待てよ。二人とも」と。


 俺は自身の顔色を変えて止めたら。


 今度は二人に殴られて。


 その後、由美に。


 俺の今の状態……。


 この複雑な関係を暴露されて、泣かれて。


 でも俺も絵美に。


「男を作って、俺を捨てたお前が悪いのだろうが」と。


 不満を漏らしてやった。


 でも絵美に「女子高なんだから、彼氏何て直ぐに出来る訳ないでしょう」


 アイツに泣きながら言い返されて。


「学年模試や校内模試。色々なテストもあったから。成績落とすと。家のママが煩いから必死に勉強をしていた、だけなのに……。それと仲良くなった子達がみんな彼氏もいないし。お付き合いもしたこともない娘達だったから。中々和也と逢える時間がないだけだったのに。和也は私を裏切って、新しい彼女を作って。私の前からいなくなるし。やっと和也が前の彼女と別れたと聞いたから。連絡がくるのを持っていたのに。いつまで経っても連絡がこないから。お母さんに塾がない日を聴いて待っていたら。由美と仲良く帰ってきて。和也、あなたは一体何を考えているの?」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る