第226話 元カノがこんなにも面倒な奴だとは思わなかった! (7)
う~ん、どうやらこのお馬鹿さんは?
牧田の奴と今日のカラオケを機会にお付き合いを始めたみたいだから。
俺は沙紀の元々、更に元彼になるのか?
まあ、そんなことはどうでもいいけれど。
この阿保はどうやら?
自分達カップルのラブラブ度を。
元々彼の更に元彼である俺へとあてつけがましく自慢にきたと言うことだけは、
俺自身も理解ができたから。
俺は怪訝な表情で、沙紀の阿保へと。
「ああ、そうか。そうか。よかったなぁ。新宮寺さん。彼氏の牧田君に、自身の髪型が可愛いと褒めてもらって、本当によかったなぁ~。よぅござんしたねぇ~」と。
俺は呆れ、気だるげに、沙紀の阿保へと告げると。
俺は慌ててアイツの華奢な肩へと。
俺の両手を当て──。
俺の部屋の扉へと向け、押しながら──。
「ああ、似合う。似合うからぁ~。わかったからぁ~。ほらぁ~。とっとと帰れぇ~。新宮寺! 他人の家にきてまでぇ~。今彼の自慢をしにくるなぁ~。俺自身も~、お前のくだらない話しを聴く暇などないからぁ~。とっとと帰れぇ~!」と。
俺はリズムよく、沙紀の阿保へと告げながら。
これまたリズムよく、ポンポンと。
沙紀の肩を押せばね。
「か、和也。ちょ、ちょっと待ってよ。おねがいだから、と言うか? 和也、私の話しを聴いて、じゃない。ないよ。私がいつ牧田とおつきあいしたと言ったの~? 私和也に、そんなこと一度も言っていないけれどぉ~。何でそんな話しになるの~? 和也~、ちょっと待ってよ。おねがい。おねがいだからぁ~」と。
沙紀の奴が、自身の肩を押し、部屋から追い出そうとする俺へと。
自分は牧田とはお付き合いをしてなどいない。
誤解だから待って。
私の話しを聴いてくれと嘆願をしてくるから。
「沙紀、お前先ほど俺に言っただろう? 牧田がお前のツインテール姿が見たいから、したのだと。俺に嬉しそうに言ったよなぁ?」と。
俺が唸るように沙紀へと質問すれば。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます