第217話 高校三年生になれば、元カノのモテ期は未だ続くようです? (11)
翔子と幸の二人が牧田の肩を持ち。
俺は塾があるから本通り商店街までいってお別れ。
一人で寂しく帰宅の途につくようになるから。
自分達と一緒に牧田達とマ○クにいって楽しもうと告げる。
でも、俺が先ほど説明をした通りだよ。
俺がアストラムラインで帰宅をするのは【本通り駅】だから。
沙紀や蘭、加奈とはいつも。
本通り別れるのだよ。
だからいつもと変わらない日常なのだが。
二人……。
いや、三人……。
いや未だ多々いるな。
牧田のツレのバスケ部の連中達も。
俺と別れた後に一人寂しく帰宅の途につくようになるからと。
沙紀の周りにいる者達が一斉に。
沙紀の考え方は可笑しい。
そう、俺があいつ、沙紀に対してもう以前のように好意がないと気がついているから。
「沙紀~、いくら、山田を待っても無理だよ。あいつ、今沙紀、あんたのことを何とも思っていないよ」と。
翔子の奴がまた懲りずに説得を試み始めると。
「翔子の言う通りだよ。沙紀~。今、山田はチャラチャラしているし、気が多いいから辞めときなって。後で沙紀、あんたが悲しむようになるから辞めとき……。ねぇ、皆も、そう思うでしょう?」と。
幸の奴が、牧田とバスケ部の連中等を見渡すように見詰めながら話しを振り、同意を求めれば。
バスケ部の奴らは。
俺の方をチラリと見詰めてきて。
俺と目が合うから、ジロリと睨んでやったよ。
馬鹿で、阿保な奴らをさ。
だからバスケ部の奴らは。
「…………」
そして、「あっ、ははは」と笑い誤魔化し始めるから。
(しょうもねぇ、奴等)と。
俺は鼻息荒く、フンとしていると。
「山田って本当に今女癖悪いよな。大田と山本ともあんな感じだしさ。あいつの事を訊ねてくる後輩達も未だいるみたいだしさ。それに山田の奴、こんな調子ならば。地元に女がいるんじゃねぇ?」と。
まあ、牧田の奴は相変わらずだよ。
また調子のいいことを沙紀に言っているし。
俺がゲス男ならば。
お前だってゲス男だろうが。
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