第213話 高校三年生になれば、元カノのモテ期は未だ続くようです? (7)
だから俺は「うん」と頷けば。
「最初は牧田の奴、グループ交際にみせかけてマ○クか、カフェかな? でっ、その後は? 沙紀の御機嫌取りのショッピングに付き合ったりして。沙紀から自身の信用をとれば。その後はみんなで、カラオケボックスで和気藹々と歌い。更に沙紀との親交を深めれば。その後はグループ交際ではなく二人切りでマ○クやカフェにショッピングにカラオケ。そして自分家へと呼び、ムードを作り。そのまま押し倒して合体と言った感じのメニューかな?」と。
俺が他人事のようにケラケラ笑いながら説明をすれば。
直人の奴も「だな」と苦笑いするから。
真面目な山下……。
そう、今まで彼女を作ったことのない山下の奴は、大変にいい奴だから。
俺と沙紀の仲が気になったのか?
「和也、お前それで良いのか? このままだと新宮寺の奴がやばいんだろう?」と。
山下は蘭や加奈がいるにも関わらず。
俺にはっきりと訊ねてきたよ。
沙紀の奴をこのまま放置して、牧田の毒牙にかかってもいいのか? と。
でも、みなも知っている通り。
覚えている通りで。
確かに俺は、沙紀が多少は寄り添ってきても素知らぬ振りをすることにした。
それにアイツが余りにうざぃから、エチィな下着はプレゼントしてやるとも言ったよ。
でも俺は沙紀の奴を一言も許すとは言ってもいなし。
アイツの彼氏でもなんでもないから。
「山下いいも何も。俺は沙紀の彼氏でもないし、只の友人だから。沙紀の奴が誰と付き合おうと。俺の知ったことではないし。沙紀の奴が。その時のムードに押され、誰かとやる。する。しようが。俺には関係ないことだよ」と。
俺は山下へとにへらと笑いながら告げ。
「山下、俺はなぁ? アイツ、沙紀のことを、全く信用をしていないんだよ。だから俺はアイツと寄りを戻す気はないんだよ。沙紀の奴はどう考えているのか知れないけれど」と。
俺は山下へと説明すれば。
今度は沙紀と牧田のケラケラ仲慎ましく笑いながら会話する様子を。
俺は呆れたような目で見詰めながら。
「山下、俺が医者になりたいことを、お前知っているよな?」と訊ねると。
「うん、それがどうした和也?」と。
山下が首を傾げたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます