第204話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (29)
それでも沙紀の奴は、
「私の羞恥心を破壊したのは全部和也ー! あなた! あなただからぁ~!」と。
ガル、ルルル! と告げてくる。
だから俺はまた沙紀へと周りが呆れるくらいと、言うか?
俺自身が呆れ返り。
(和也、お前は馬鹿か? 阿保なのか?)と言うことを告げ、訊ね始める。
「沙紀~、うそをつくな。うそを~。俺につくなよなぁ~」と。
俺は沙紀に対して、たいがいにしろと言わんばかりな声音で告げ。
「俺は沙紀、お前とは二年近く交際をしているんだぞ。その間に沙紀。お前がいつ俺に対して。元彼の助手席に座り。あの男に甘えていたように。俺へとしな垂れかかり甘えてきたんだ。ええ、言ってみろ! 沙紀! 今直ぐに!」と。
今度は俺が沙紀の奴へと。
グル、ルルルと、唸りながら吠えてやる。
すると流石に沙紀の奴は、
「…………」だ。
俺の喉元を噛む行為もやめて黙り。
沈黙をし始める。
だから俺は沙紀に対して、クソ食らえ! 馬鹿な奴よ! と。
自身の脳裏で吠えるとね。
「和也、ちゃんと見てくれていたんだ……」と。
沙紀の奴が急に呟き始めるから。
「ああ、見たくはなかったけれど。見たぞ。沙紀、それがどうかしたのか?」と。
俺が怪訝な表情で沙紀へと問えば。
「和也は私のことが好きだからちゃんとやきもちを焼いてくれたんだね。今までさ、和也があの頃のことを私に対して一言も言ってくれない。不満を言ってくれないから。私少し不安だったけれど。和也から嫉妬したと。はっきり聞かされたから。私はホッとした。安堵したよ」と。
沙紀の奴は、俺の首を噛む行為を完全に忘れ? 嬉しそうに呟き始める。
でも、沙紀がそんなことを言っても。
今さら何もかもが遅いのと。
俺が沙紀から、そんなしらじらしい話しをきいたところで。
俺が『はい、そうですか。わかりました』と頷く訳はなく。
「沙紀、お前なぁ~。その場しのぎで俺に。いい加減な言い訳をするなよなぁ」と告げると。
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