第203話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (28)
それでも俺には、沙紀の説明は、前回と一緒で、浮気女の上等手段である。
嘘偽りにしか聞こえないから。
「はぁ~、沙紀。お前なぁ? 胸を曝け出したままって。お前なぁ、どうせ? お前のブラジャーを剥ぎ取ったのは元彼だろうに~。ならば、あれだ? アレだよ……」と。
俺は沙紀へと動揺を隠せない状態で言葉を漏らしつつ。
「どうせ沙紀、お、お前は元彼に。む、胸を鷲掴み、だけじゃなく。〇〇、〇〇、〇〇〇たの、だろうに」と告げ、訊ねてやったよ。
俺自身が一番聞きたくないこと。
アイツ、沙紀の奴自身も、俺に一番知られたくないことだと思うからねと。
それと俺は?
「沙紀~。いつまでも、俺の首を噛むなぁっ! 早く離れろー!」とも。
俺は沙紀へと罵声も吐いてやった。
これでもう二度と沙紀の奴は、俺の側に近寄らないはずと思いつつ。
(沙紀、あばよ~。俺以外の男と幸せになるんだぞ~)と。
俺は自身の心の中で沙紀へと、永遠の別れを告げる。
まあ、告げたつもりだけれど。
「ああ、確かに握られたわよ。揉まれもしたわよ。でもそれ以上は、和也ではないから、されてはいません。家のママが慌てて二階にくるぐらい私は床。フローリングを自身の足。踵を使用して蹴り。音を出したもん。だから私の胸の先端は和也にしか〇〇、〇〇、〇〇〇〇されていないもん」と。
この馬鹿は。
俺に威張って告げてきた。
それも沙紀の奴は、俺の喉を更に噛む顎の力を緩める、ではなく。
アイツは更に自身の顎へと力を入れつつ不満を漏らしてくるから。
「うぎゃぁあああっ! 痛ぇっ! 痛ぇよー! 誰か助けてくれぇえええっ!」と。
俺と沙紀の周りにいる奴等。
直人や山下、蘭に加奈と助け船をお願いしたのだけれど。
直人はケラケラと相変わらず、自身のお腹を抱え大笑い。
そして山下の奴は。
「…………」
自身の指を咥えつつ、羨ましそうに見ている。
そして蘭と加奈の二人はけだるげ。
呆れたような顔で俺を見ているだけだから。
俺は自分で解決するしかなく。
「でもなぁ、沙紀? 俺に対してお前がこんなにも羞恥心がないのは絶対に可笑しい。お前絶対に元彼からかなりの調教を受けているに違いない」と。
俺はまた沙紀の奴が心傷することを荒々しく告げた。
「でないと? こんな羞恥プレイができるはずはないのだ」と、言った台詞もつけ加えてだ。
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