第201話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (27)

「はぁ~! 死んでも私に買わないですってぇっ! 和也~! じゃぁ~、今直ぐ死になさいよ! 死んでみなさいよ! 今直ぐに~!」と。


 沙紀の奴は俺の言葉を聞き、売り言葉に買い言葉。


 喧嘩ならいつでも買うわよ! 今直ぐに!


 ああ、買ってやる! 買ってやるから! と言った感じで。


 あいつは『うぅ、うううっ。わん! わん!』と唸り声をもらし、吠えると。


 まさに狂犬病に侵された雌犬のように。


 俺の喉へと噛みついてきた。


 だから俺の口から。


「うぎゃ、あああっ! 痛ぇえええっ! 痛ぇえええ、じゃないかぁっ! 沙紀ー! 離せぇえええっ! 離せぇえええっ! 俺の喉元をドラキュラ伯爵みたいに噛むなぁつ! 齧るかじるなぁっ! ペロペロ舐めるなぁっ! そして吸うなよなぁっ!」と。


 俺は、この教室内に響き渡るぐらいの絶叫を吐きつつ。


 更に直人の机の上で横になりながら暴れたよ。


 本当に!


 冗談抜きでね!


 俺の首が痛くて仕方がないから。


 俺は更に、沙紀の奴の心が傷つき折れようがお構い無しに。


「沙紀ー! お前ー! 前の彼氏とこんな羞恥プレイをして楽しめるほど。前の男に調教してもらったのか?」と。


 俺はとうとう自身の頭の頂上に、熱い血が上り。


 ピィー! と音が鳴り沸騰──。


 その後はドカン! 大爆発!


 まあ、火山噴火が起きたからとうとうじゃないか?


 もうこれで何度目になるかわからない下ネタ交じりの罵声──。


 そう、俺と沙紀とが仲慎ましく。


 清い男女交際をしていた時は。


 俺自身が沙紀へと唸り吐く! 放つ! 吠えたこともない罵声をまた吠えるとさ。


「はぁ~、何が羞恥プレイよ! 私が他人の喉元を噛むなんて和也が初めてに決まっているじゃない。可笑しなことを言わないでよねぇ~。みんなが変な誤解をするし。変な羞恥プレイをするのは私ではなく和也でしょうにー!」と。


 俺が沙紀の悪態に対して罵声を吐けば。


 沙紀の奴はこの通りだ。


 ちゃんと俺から売られた喧嘩は、沙紀の奴はあっさりと買い。


 沙紀の奴は、こんな恥じらいもないことをまた廊下に立たされた時のように叫ぶから。


 俺は沙紀に対して怪訝な表情で。


「うそをつくな。うそを……。お前は元彼とあんなことやこんなことをしていたのだろうが」と。


 俺はまた沙紀へと18禁……。


 〇、〇しないといけないことをはっきりと吠えてやった。



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