第200話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (26)

 だってさ、ここで素直に沙紀の奴へと。


『ああ、わかった。わかったからぁ~。俺の背後から羽交い締め、抱きつく行為をやめろ、沙紀。お願いだから』と。


 俺が沙紀へと告げ、嘆願をすれば。


 俺自身もよくわからないけれど。


 コイツ、沙紀の奴に負けた。


 敗北をした気がする。


 だから絶対に言わないし。


 俺自身も女性に対して本来は何かしら購入してプレゼントをするのは嫌いではない。


 だから沙紀に対して俺は、下着こそプレゼントはしてはいないが。


 ファンシーショップにて小物や沙紀の奴に似合いそうな衣服はプレゼントしたことはある。


「沙紀、お前なぁ~。他所様が聞けば。山田って本当にセコイ、小心者。二年も付き合っていた彼女にホワイトデー以外はプレゼントしたことがないような男みたいな言い方をするけれど。俺はお前とお付き合いしていた最中にファンシーショップで小物や服などはプレゼントをしたことがあるはずだぞ。なのに、何故、お前は? 俺から何ももらっていないような言い方をするのだ。それって可笑しいだろうが?」と。


 俺が沙紀へと不満を吐くとさぁ。


「和也ー! 私が欲しいのはぁっ! 蘭や山本さんのように下着! それも、私が着衣して似合いそうな下着で。和也が私の官能的な容姿を見たらムラムラ発情するような下着がいいの! わかったぁっ! 和也ー!」と。


 この阿保!


 沙紀の阿保が!


 元々彼の俺に対して訳のわからないこと。


 ちょっと俺が強引に迫ればビィ、ビィと泣いた癖にさ。


 余程前の彼氏、あの大学生。


 家庭教師の先生に受験勉強以外のことを。


 アイツ、沙紀の奴の羞恥心が破壊され、壊れ、エチィことを平然と。


 沙紀の奴が他人の目を気にすることもなく、俺に対して罵声を吐けるほど。


 あの大学生から個人レッスン、調教受けたのかは。


 俺自身もよくはわからないけれど。


 俺自身も意地だ!


 多分アイツ、沙紀の元彼への嫉妬心だと思うから。


 俺は絶対にコイツ!


 沙紀の奴には、蘭や加奈のように下着をプレゼントする気は毛頭ないから。


「俺は、お前ー! 沙紀にだけは絶対に買わない! プレゼントしない! 死んでもしない!」と。


 ここまでくれば俺も意地だ!


 絶対に購入!


 プレゼントを沙紀にしないのだと。


 俺は心に固く決め!


 周りの者が!


 クラスの皆が呆れるほどの大きな声で叫ぶと。



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