第198話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (24)

〈ドン!〉だよ。


 ドン! と、牧田の横で大きな音──。


 それも大変に荒々しい衝撃音──。


 この教室内に響き渡るぐらい大きな衝撃音が鳴り、響き渡るから。


「な、何だ?」と。


 牧田が自身の両目を大きく開け。


 身体を飛び跳ねるように起こしつつ、驚嘆を漏らせば。


「きゃぁあああっ! 沙紀ー!」


「沙紀ー! どうした、のー?」


 幸と翔子の奴も驚愕しながら絶叫交じりで沙紀……。


 そう、蘭と加奈の様子……。


 俺を加えた三人の様子を見て、憤怒した沙紀の奴が。


 自身の机へと八つ当たりして叩き、立ち上がると。


「そんなのことある訳ないでしょう」と。


 沙紀の奴が憤怒しつつ、荒々しい口調、声音で。


 牧田の質問を返すと。


「もう、牧田君? 私への話しはいいか?」と。


 沙紀はいつもの男子達に魅せる。


『ふっ、ふふふっ』な、女神笑顔な麗しい顔ではなく。


 般若面!


 鬼女!


 清姫のような、嫉妬に狂った。


 このクラスの男子にしか魅せたことがない。


 恐ろしい形相で牧田へと訊ねるものだから。


 牧田自身が沙紀の恐ろしい形相を見て驚愕しつつ。


 沙紀の荒ぶれた勢いに押され。


 恐れ慄きながら。


「う、うん。もう大丈夫……。お、俺自身も、そろそろ休憩が終わるから教室に戻ろうと思うから大丈夫……」と。


 牧田が先へと告げると。


「あら、そう。牧田君、じゃねぇ」と。


 沙紀が牧田に告げると。


 アイツ、沙紀の奴は慌てて、自身の席を立ち。


「そこの三人何をしている、のー?」と咆哮しながら。


 沙紀の奴はドスドスと荒々しい足音を立てつつ。


 こちら側へと詰め寄ると。


 アイツ、沙紀の奴も参戦──!


「和也~! 蘭にエッチィな下着を買った。プレゼントしたって一体どう言うことなのよ? 私、和也と二年つきあっていても。蘭のようにエッチィな下着なんて買ってもらったことなどないし。そんなお店に二人で入ったこともないから」と。


 沙紀の奴が俺へと不満を漏らせば。


「私も新宮寺さんと同じで、和也と。そんなエッチなお店に入った事など無い」と。


 沙紀に続き、加奈も不満を漏らしてくる。


 だから俺は先ず加奈へと。


「俺は別に蘭と18禁仕様のお店に入った訳でなないからな。普通に本通りにあるランジェリーショップに入っただけだから。そこを勘違いするなよ。加奈」と告げると。



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