第192話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (17)

「和也、山本さんにだけ汚い……。うちも和也のパンツ頂戴……と言うか? 今度和也の家に行って、うちも持って帰るから」と。


 何故か蘭までもが、自身の頬を膨らませながら不満を漏らし。


 俺の大事な下着、パンツを持って帰ると言うから。


「蘭、お前も加奈につられて、可笑しなことを考え口に漏らすなよ」と。


 俺が「あっ、ははは」と。


 やはり蘭にも作り笑いを浮かべつつ。


 笑い誤魔化しながら、蘭を諫めると。


「うん、そうすれば良いよ。大田さん……」


 加奈の奴が、俺の物……。


 俺の下着を自分の物。


 所有物のように、自身のチイパイで胸を張りつつ、威張って告げる物だから。


「加奈~。お前~。何を威張って、俺の下着を自分の物のように告げているのだ」と。


 俺は加奈に不満を漏らすと。


 直ぐに蘭へと視線を変え。


「蘭も頼むから、マジでこんなことを。くだらないことを言いだすよなぁ」と。


 俺は蘭へも呆れた声音と言うよりも?


 大変に困った。


 困りました。


 勘弁してくださいと思っていると。


「和也、うちくだらないことなど言っていないよ」と。


 蘭の奴は、俺の台詞に対して。


 あいつは大変に御機嫌麗しくない表情で不満を漏らす。


 でっ、不満を終えると蘭は。


 俺に対してニコリと満身の笑みを浮かべ。


「うちも山本さんと平等でなきゃ嫌だ。だから近々か和也の家に遊びにいくね」と。


 今度は嬉しそうに告げてくる。


 でも、俺は蘭にも下着を持って帰られると。


 俺が履く、下着の量が減るから。


「蘭、お前。俺のパンツを持って帰ると言っているけどさ。俺そんなことをされると。替えの下着の数が減るから困るって」と。


 俺は苦笑いを浮かべつつ。


 蘭へと不満を漏らせば。


「じゃ、和也、うちが代わりのパンツを買ってあげるよ」


 蘭がニコリと、先ほどよりもさらに満身の笑みを浮かべつつ。


 俺に新しい下着を購入してやるから。


 古い。


 使用済みの奴をくれと変態染みたことを言ってくる。


 だから俺は「えっ!」と自身の両目、瞼を大きく開けつつ。言葉を返す。


 でもあいつ、蘭の奴は俺に対して。


「ダ〇ソーの百円の奴だけれどね」と。


 ケラケラ笑いながら告げてくる。


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