第190話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (15)
「えっ! いや、山本……。俺も山本がしていることは大体想像はつくが。いや、本当に山本は和也のパンツであんなことや、こんなことをしているのかな? と。俺自身ちょっと気になると言うか? 興味があると言うか? どう言ったら良いのだろうか? 俺自身が山本に何て訊ねたら良いのか解らないよ」
直人は最初自身の顔を真っ赤にしながら加奈へと訊ねる。
でも言葉の最後の方は、自身の両目を掌で押さえつつ。
直人は絶叫交じりで叫ぶは、ないから。
直人は本当に良い奴だから。
自分がここで大きな声を出し、注目を集めれば。
加奈の変態染みた……ではなくて。
ストーカー染みたことでもなく。
もう、くそ~! あれだ! あれだよ!
まあ、加奈が俺のことを二年間も、沙紀のように脇見運転をすることもなく想い続けてくれたほど。
俺のことがチュキ、チュキで仕方がないから。
俺に内緒でパンツを少しお借りして持って帰ったことが。
クラス中の話題にはなるし。
下手をすると学園内でも評判──。
噂話になると大変だからと。
直人は自身の声を殺して、机の上でのたうち回り始めるから。
「上田君何をしているの? 頭が可笑しくなったの?」と。
この場の雰囲気がわからないと言うか?
加奈の奴は本当にマイペースと言うか?
唯我独尊タイプなのか?
それと大変に恐ろしいサイコパスタイプの少女なのか?
俺自身も加奈の心の奥底まではわからないけれど。
まあ、あれだ?
相変わらず加奈の奴は無感情、無表情で直人へと訊ねると。
「でも上田君も大好きな彼女の下着が欲しいとか? 持って帰って頬ずり、匂いを嗅いだりしたいと思わないの?」と。
加奈の奴が直人の顔をジィ~ッと、見詰めながら問うから。
この場がまた。
「えっ!」
「何?」
「今山本さん。上田に何て訊ねた?」と。
蘭が驚愕しながら加奈へと訊ねるから。
「か、加奈……。お前まさか、しているのか?」と。
俺がワナワナと加奈の奴に訊ねる。
「うん、している」
加奈の奴は俺に対して悪びれることもなく。
平然とチイパイを張りつつ、威張り、頷くから。
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