第189話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (14)
「私は正真正銘の和也のストーカーだから色々とした」と。
この人、この御方は。
自身のチィパイで胸を張りつつ、威張りながら。
直人や山下へと告げると。
「山下は和也に色々としたんだ」と。
直人が自身の顔、頬を引き攣らせつつ、加奈へと告げれば。
「山本は、どんな事を和也にしたの?」
直人に続き、山下がにへらとわらいつつ、加奈へと訊ねると。
「私は和也の部屋からパンツを持って帰った」と。
こいつ、加奈の奴は平然と俺が耳を疑うと、言うか?
この場に居る者達が驚愕の余り声が。
「あっ!」
「えっ!」と。
短い驚嘆を呆気にとられながら漏らすことしかできないようなことを。
加奈の奴は平然と。
それも更に自身のチイパイで胸を張りつつ、威張り、告げるものだから。
何とも言えない空気に陥ることはなかったよ。
だって俺が慌てふためきながら。
「か、加奈さん? 今何か凄いことを平然とおっしゃった気がするのですが。僕の気のせい? いや、聞き間違いかな?」
俺は加奈に対して、にへらと作り笑いをしつつ、わなわなと身体を震わせながら訊ねた。
「うぅん、本当。和也が今日家に帰り、部屋のクローゼットを調べてみたら良い。和也のパンツが一枚足りないはずだから」と。
加奈の奴はまるで、綾〇レ〇の如く無表情、無感情……。
全く罪悪感の無い顔で淡々と、自身の首を振りつつ、俺へと告げてくるから。
俺の方が加奈へと何と訊ね返したらいいのだろうか? と。
自身の頭の中で困惑をしていると。
「や、山本さんや。君は和也の下着なんか自宅へと持って帰ってどうするのかな?」と。
自身の顔を引き攣らせつつ、直人が加奈へと訊ねると。
「えっ! 上田君は。そんなくだらないことを私に一々訊ねないと分からないほど。想像力がないの? 確か上田君って文系志望だったわよね?」
直人に俺の下着、パンツをどうするのか? と問われた加奈なのだが。
まあ、この通りだよ。
加奈は直人に対して逆切れ。
直人の想像力、言葉の意味を考える能力が乏しいのでは? と。
加奈が直人へと遠回しに告げ、訊ねる。
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