第188話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (13)

 蘭の奴が、にへらと笑いつつ。


 俺や加奈、直人に山下へと告げてきた。


『う~ん、そう言えば。そうかも知れんな?』と。


 俺が蘭へと告げようと試みれば。


「だな」


「確かに」


「そうだね」と。


 直人を筆頭に山下、加奈の順に。


 蘭の話しに納得。


 頷き始める。


「じゃ、直人もそうなの?」


 この場にいる者達が蘭の話しに納得、同意をすれば。


 山下が直人も彼女に対して、ストーカー染みているのか? と訊ねると。


「う~ん、俺も結構富美に対して煩い方だと思うぞ?」と。


 直人が山下へと苦笑いを浮かべつつ言葉を返せば。


「どんな風に煩いのだ?」と。


 山下は更に興味津々に直人へと訊ねると。


「まあ、富美の奴が返りが遅いと、何をしていたのだ? と訊ねたり。L〇NEからの返信も遅いと。結構文句や不満も言うし。今日のお昼は友人達と食べると言えば。本当にそうなのか? と。俺は確認しにいってみたりとか。友達と出かけると言えば。何度も本当に女友達だけなのか? と。俺は確認をとるために。何度もL〇NEを富美へと送っているかな?」と。


 直人は『あっ、はははっ』と。


 こりゃ、参ったなぁ、と言わんばかりな顔──。


 自身の頭に手を当て──笑い誤魔化しながら山下へと告げる。


「直人、それって、ストーカー行為ではなくて、只の嫉妬じゃねぇ?」


 山下は直人の説明を聴き、納得ができないようだから。


 直人へとまた不満のある顔、口調で訊ね始めると。


「まあ、山下、彼女がいれば。他所様にも言えられないことも色々とあるし。しているんだよ。山下……」


 直人がにへらと笑いつつ、山下へと告げると。


 今度は俺の真横、左右にいる。


 蘭と加奈のことを交互に見詰めつつ。


「なぁ、大田と山本……。お前等二人も和也とは色々あるんだろう?」


 直人は蘭と加奈に意味深に訊ね。


 山下からの質問を二人へ投げると。


「和也へのストーカー行為か……」と。


 蘭が自身の尖った顎へと指を当てつつ、天上を眺め。


 考える人へと変化しながら、独り言のように呟くと。


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