第177話 高校三年生になれば、モテ期の元カノが更にモテ期に? (2)
だから俺は席を譲ってやるとあいつ、牧田の奴に。
にへらと笑いつつ、席を立つのだよ。
あいつ、牧田の奴の前に沙紀と蘭、加奈を放置して俺は立つのだが。
俺の脳内の中には、牧田の奴が沙紀のことを罵り、嘲笑いをしながら。
沙紀の顔と身体を自分の物にして、玩具にしたいのだと。
自身の取り巻き連中……。
バスケ部の奴らにケラケラと笑いながら告げていたこと。
それと沙紀の幼馴染の蘭や翔子に幸のことも。
バスケ部の連中達と。
身体目的でいいなと嘲笑いながら告げていたことも。
俺は思い出しながら、自身の机、椅子から立つ……。
まあ、立つのだけれど。
俺自身が以前から、大変に気に入らない奴だと思っていた牧田だ……。
そう、こいつ、家の学園の女子達からは受けがいいみたいなのだが。
俺を含め、家の学園の男子からは、すこぶる悪評でね。
自身の彼女を盗られた。
それもNTR、寝取られたのだと。
俺があの大学生の時のように泣いている奴も結構いるし。
他校の奴らが男女問わず牧田へと。
自分の彼女をNTR、寝取られたと不満を言いにくる奴もいた。
それに自身の友達が、牧田に遊ぶだけ、遊ばれて、直ぐにポイと捨てられたと。
牧田に罵声を吐きにきた奴も多々いる。
その中には、俺の知り合いの奴らもいたから。
牧田を俺がバスケ部……。
そう、あいつらが調子良く屯している部室まで何度も呼びにいき。
その都度牧田の奴が、関係のない俺が口を挟むなと。
あいつ、牧田の奴が。
関係のない俺へと、自身が対処できないことへの、八つ当たりをするように罵声を吐いてきたことも多々あり。
その都度俺は牧田と口論になり、一触即発状態になっているのだよ。
でもね、こいつ、牧田の奴は、バスケ部の主将勤めるだけあって身長の方も百八十センチ以上あるから。
傍からこいつを見れば。
『おっ! 不味い!』と。
皆は思うのだけれど。
こいつ、牧田の奴は、見た目容姿と口ばかりの男だから。
土壇場になると直ぐに芋を引き、話しを誤魔化すか。
以前の食堂の件の時のように、俺に対して悪態をつき。
その場を離れていくか、を繰り返してきている奴だから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます