第163話 高校三年生になれば、こんな偶然も起こるらしい? (16)

 俺は未だ授業中……。


 そう、ホームルームの時間だと言うことを忘れてしまうぐらい。


 俺は自身の胸の中を熱く沸騰させながら。


 自身の両目の端を吊り上げ。


 アイツ、沙紀の奴へと。


 罵声を吐いてやったよ。


 俺は、あの時……。


 アイツが俺のことを嘲笑いしながらゴミのように捨てた日のことを。


 俺は思い出すと。


 どうしても自身の気が熱く沸騰させてしまい。


 俺の荒々しくなってしまった気を抑えることができなくなるのと。


 沙紀の戯言を耳にした俺は。


 不満を募らせ。


 爆発をした俺の怒りと言う奴は。


 この程度の不満を沙紀へと荒々しく吠えたぐらいでは収まることはないから。


「俺は新宮寺。お前があの家庭教師の男と。もう既に付き合っているなんて知らないからさ。俺は阿保だからピエロのように。新宮寺の言葉を全部信じて頷いてしまったけれど。あの時に、お前がもう既に付き合っている彼氏がいると言っていたら。俺は新宮寺がだした、嘘の提案に対して頷いてはいないからな。いい加減にしろ、新宮寺! 調子にのるなぁっ!」と。


アイツに吠えると。


「沙紀、お前な……。あの時、俺に平然と嘘をつき。嘲笑いもしていたけれど……。俺の事をお前はあの時に、少しぐらいは可哀想だとか思わなかったのか……? それに沙紀は、俺がトイレで泣いていたことぐらいは耳にも入っていたはずなのに。お前は完全にシカトしやがって……。それに俺がお前にフラれて、登校拒否をしていた時だって、お前はL〇NE一つも寄こさず、着信拒否をしたままで。やはりシカトを決め込んでいたじゃないか……。沙紀があの男と自分の部屋で勉強を……。何の勉強をするのが忙しかったのかは、俺にもわからないと言うか? あえてきかないけれど……。そんなお前が、俺も許にまた戻りたいと言う事自体が可笑しいのだ! ふざけるな、沙紀! いい加減にしろ! そして俺のことを小馬鹿にするのも言加減にしろ!」と。


 俺は更に沙紀へと罵声を吐いてしまったよ。


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