第160話 高校三年生になれば、こんな偶然も起こるらしい? (13)

 だから俺は、そうか、そんなこともあったような気がする? と沙紀に告げ。


 じゃ、俺達二人はまた、寄りを戻そうか?


 そして今度こそ、二人は結ばれ幸せに……。


 高校を卒業してカレッジでも二人は仲良く。


 カレッジ生活を満喫する。


 それを二人は永久に続くと思いながら、カレッジでも幸せに過ごしていく。


 そして社会に出て二人はめでたく結婚……。


 皆に祝福をされる中、挙式を挙げ。


 その後は新婚ラブラブな生活を満喫する。


 そして二人の間に、愛の結晶でもある子供ができ。


 更に二人はラブラブ……。


 他人が羨むような結婚生活を送っていくのだが。


 二人が結婚してから丁度三年目に俺が三日間の主張……。


 でっ、偶々、三日間の主張が、急遽一泊二日の出張へと変更になってしまい。


 二日間も早く自宅へと帰宅の途につく。


 それも俺の妻である沙紀の奴を。


 俺はビックリさせてやろうと思い。


 出張が短縮されたのを内相にして夜遅く。


 それも深夜に近い時間帯に自宅へと帰る。


 そして家の鍵を、自身が持つ鍵でゆっくりと開けていく。


 沙紀と俺の未だ小さな子供が寝ているのを起こすのは悪いと思うから。


 そぉ~っと俺は家の鍵を開け──。


 マンションの扉も、できるだけ音がでないようにしながら開ければ。


『ギャアギャア』と小さな子供……。


 未だ乳児である俺の子供の泣き声がするから。


 俺は自身の子が夜泣きなのかな?


 と、思うのだよ。


 それぐらい俺の小さな子供は、自身を自己主張……。


 母親である沙紀に、自分を庇い、あやしてくれ、欲しいと泣き叫んでいるように。


 俺の耳には聞こえたから。


『沙紀の奴は一体何をしているのだ?』と俺は思いつつ。


 自身の履いている革靴を慌てて脱ごうと試みると。


 俺の足先に『コトン!』靴が当たるから。


『沙紀の奴は靴ぐらいちゃんと片付けろよな』と。


 俺は小声で独り言を呟きながら、革靴を脱ぎ。


 自身が脱いだ革靴を揃えようと舌を向けば。


『あれ?』だよ。


 俺は思わず自身の首を傾げる。


 だって俺こんな靴持っていたってけ? と、思うのと。


 俺が常日頃から履く、靴のサイズではない男性物の靴だから。


 俺は『?』と自身の脳裏で思い。


 俺の子供が泣いている部屋──。


 俺と沙紀の愛の巣へと。


 自身の首を相変わらず傾げながら向かう。



(お願い)


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