第155話 高校三年生になれば、こんな偶然も起こるらしい? (8)
でもね、加奈の奴は俺へと。
「和也、別にいいじゃない。大田さんに訊ねても。どうせあなた自身も私達二人の関係を他人に問われても隠すつもりはないと言っていたのだから。今更気にすることもないんじゃない?」と
加奈の奴は俺へと。
他人が聞けば誤解を招くような台詞を平然と告げ、訊ねてくる。
だから俺自も少々弱り果ててしまう。
だって俺が先ほどから何度も告げている通りで。
今はホームルームと言う名の授業中なのだから。
こんな意味深な話題をいつまでも長々とされれば。
新しい担任の先生からも誤解を受けるようになる。
だから俺は加奈に。
『加奈、今は授業中だから。もうその話しはやめろ』と
『加奈がどうしても蘭と話しをしたいのならば。ホームルームが終わってからにするんだ。いいな、加奈?』と告げようとしたら。
「う、うん、まあ、ねぇ……。私も和也に対して嫉妬を募らせるぐらいは仲良くしているし。可愛がってももらっている」と。
加奈の問いかけに対して蘭が。
他人が聞けば超がつくほどの意味深な台詞を。
俺の膝へと
自身の顔を薄い桜色に染めながら。
あいつは照れ恥ずかしそうに加奈へと頷いて魅せるから。
「ほうらね、やっぱり。二人は深い関係なんだ」と。
加奈が納得すると。
「うん」と蘭がまた頷き。
「山本さんもそうなんでしょう?」と。
今度は蘭が加奈へと問うから。
今まで平素を装っていたはずの加奈の顔が。
今度は薄い桜色へと。
『パァ~』と染まり。
「うん」と嬉しそうにあいつは微笑み。
「和也、私に対して凄く優しいから嬉しいの」だと。
加奈は蘭へと説明すれば。
(お願い)
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