第151話 高校三年生になれば、こんな偶然も起こるらしい? (4)
「でも、うちは。山本さんのように授業中であろうとも所かまわず。和也に甘えている訳じゃないから」と。
蘭は加奈に言葉を返せば。
今度は蘭の奴は沈黙……。
できるだけこの状態……。
三竦みな状態になっている。
俺の席を中心とした、女子達の会話に。
できるだけ俺は混ざらないようにしつつ。
素知らぬ振りを決め込もうとしている俺の顔を蘭は見詰めると。
「それにやっと休憩時間になったと思って和也のことを見れば。もう直ぐに他のクラスの娘達や由美達後輩連中がきて和也を廊下へと誘うから。うちは和也と全然話もできないし。甘えることもできないから不満! うちはいつも不満ばかり積もる!」と。
蘭の奴は最後にはね。
俺へと自身の頬を可愛く膨らませながらあいつは、不満とストレスばかり募るのだと。
俺に荒々しく告げてくるのだが。
俺にそんなことを言われてもなぁ。
俺自身も困るのだけれど。
さて、あいつ。
蘭の奴に俺は何て言葉をかければ。
不機嫌なあいつは機嫌を直し、俺に笑みを浮かべてくれるのだろうか?
まあ、こんな、ラブコメ物語の
俺は自身の脳裏で思っていると。
「大田さんも、今の私のように腕を伸ばして、和也の身体に触れば良いじゃないかな? やっと和也との距離が縮まって席が近くになったのだから。大田さんも私のようにすればいいよ」と。
加奈は蘭へと説明。
でも加奈の説明はこれで終わる訳ではなく。
「特に太田さんの、その位置ならば。自身の手を伸ばせば和也の太ももに振れ、触り。甘える事ができるじゃない……」と。
加奈が蘭へと説明。
でもあいつの蘭への説明の方は。
これで終わる訳ではなく。
「大田さん、結構和也の反応を見ていると面白いよ」、
「ふっ、ふふふ」と。
このお嬢様と言うか?
まあ、加奈だけれど。
蘭に対して妖艶に微笑みながら告げる。
でっ、それを聞いた蘭はと言うと?
「あのね、山本さん! と言うか? 和也もそうだけれど。あんたら二人は授業中一体何をしている訳?」
蘭が加奈の意味深と言うか?
大変に官能的な話しを聞き。
怪訝な表情で問いかけてきた。
だから俺は、このまま素知らぬ振りを決め込むことができなくなり。
自身の口を慌てて開き始める。
「いや、それはね」と。
俺は言い訳を始める。
◇◇◇
(お願い)
レヴュー・星・感想・ハート等を軽い気持ちで頂けると励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます