第142話 高校三年生になれば元カノ様もモテ期のようです(11)

「(ま、待って! お、おねがいよ、和也ー! ゆ、ゆるしてよー! 頼むからー! 私と和也のI LOVE YOUなL〇NE だけは着信拒否をしないでー! お願いー! 和也のおねがいはなんでも聞いてあげるし。御仕置の方もL〇NEの着信拒否以外ならなんでもきいてあげる。かなえてあげるから。おねがい和也ー! 愚かな私のことを許して。ゆるしてください。おねがいしますー!)」と泣きマークのスタンプ付き。


 アイツ、沙紀の奴は俺に対して多分?


 絶叫交じりだと思われる文面を。


 まあ、どうやって、これほどの文面をアイツは短時間……。


 ものの数秒で打てたのかは、俺自身も謎だけれど。


 アイツは、沙紀の奴は神技で。


 俺へと長文で謝罪をしてきた。


 だから俺は直ぐにストーカー染みてきたアイツへの着信拒否をする行為を取り敢えずストップをし。


(新宮寺、何故、お前は家の妹達へと。俺と由美が不純異性交遊をするかも知れないから? と。二人に監視役を頼んだのだ?)と。


 俺は沙紀へと最初は? マークのスタンプ付きの文面をL〇NEで送りつけてやり。


(俺は誰にでも容易く、不純異性交遊をするような男じゃないぞ! 実際新宮寺 お前に対しても俺は手を繋ぐぐらいでキスすらしていないはずだぞ! 確か? なのに。何で新宮寺、お前は! こんな事を……。家の双子の妹達まで使ってまでも。こんなまどろっこしい事をするのだ。可笑しいのか?)


 俺は怒りマークのスタンプ付きと。


 ? マークのスタンプ付きのL〇NEを沙紀へと送りつけてやった。


 でもね、この後、何故か沙紀の奴から「(…………)」と反応がない。


 アイツからL〇NE返ってこない。


 だから俺は(新宮寺、どうした?)とL〇NE 送り。


 それでもアイツ、沙紀の奴は俺を無視して「(…………)」と無反応を示すから。


 コイツ、沙紀の奴は、マジでウザイなと。


 俺は真剣に思いつつ。


(じゃな~、新宮寺~。着信拒否だけはしておくから。また明日な~)と。


 俺は沙紀の奴を揶揄するように文面を書き──L〇NE で送りつけようとしたら。


「(私蘭から聞いたの……)」と。




(お願い)


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