第139話 高校三年生になれば元カノ様もモテ期のようです(8)
「お前ら」と。
俺は自身の妹達二人へと声をかけ。
「兄ちゃんが由美の横を退くから。お前ら二人……。俺の席へと座れ……」と告げると。
「あっ! 俺も和也兄ちゃんと一緒で立って食べるから。姉ちゃん達のどちらかが俺の座っていた席に座れば良いよ」と。
昔から姉の由美よりも他人に対して気の利いた装いができる賢い新が。
我が家の双子の妹達へと。
自分自身も男だから俺のように立ち食いを始めるから。
自身が座っていた椅子を使用して。
自分の姉である由美の横に座れば良いよと勧めてくれた。
「ありがとう新君……。じゃ、私が新君が使用していた椅子を使わせてもらうから。美智子はお兄ちゃんの使用していた椅子を使用して」と。
美和が美智子へと告げると。
「うん、わかったよ。美和ちゃん。私は和兄の椅子を使用するね」と呟きながら。
美智子は俺が使用していた椅子に座り。
美和は新が使用していた椅子に座りながら。
「ごめんね、新君……。私達二人が来たがために立つようになってしまって本当にごめんなさい」と。
再度新へと謝罪をした。
でも新は年下でも、大変にナイスガイな奴だから。
美和の謝罪とお礼を聞き。
自身の首を振りながら。
「美和姉ちゃん。俺の事は気にしなくて良いよ。俺が一番若くて元気が良いのだから立たないとね」と告げ。
「俺は基本レディーファーストだから気にしないで」と。
新は満身の笑みを浮かべながら美和へと気さくに。
気にするな! と告げてくれたのだ。
だからこの場の雰囲気は更に明るく。
和気藹々としたものへと変わり。
この場にいる者達は更にバーベキューコンロの網へと肉、野菜、新鮮な魚貝類やソーセージを乗せ──。
ジュジュと良い音──。
美味しそうな音を立て、出しながら。
ワイワイと騒めき。
各自各々が楽しそうにバーベキューを楽しんでいると。
〈ブル!〉だ。
〈ブルブル〉と。
俺の着衣をしているズボンのポケットからバイブレーション……。
振動音が鳴るから。
俺は(?)と思いつつ。
(お願い)
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