第137話 高校三年生になれば元カノ様もモテ期のようです(6)
「いや、外からいい匂いがするからいいなと思って……」と。
美和の奴がモジモジ照れ恥ずかしそうにおばさんへと言葉を返すと。
「家のお兄ちゃんが隅田さん家にバーベキューの御呼ばれに行くと出掛けてから未だ戻ってこないから。未だバーベキューをしているのかな? と見に来たと言うか? 私も美和もお仲間に入れてもらいたいな、と言うか? 少しばかり御呼ばれをしたいな? と思って……。あっ、ははは」と。
美智子が真っ赤顔で照れ恥ずかしそう。
そう、自身の後頭部へと掌を当て──。
あいつは高笑い。
笑い誤魔化しながら由美のおばさんへと告げる。
と言うか?
俺の双子の妹様達は図々しく由美のおばさんへと遠回しに嘆願をすると。
「良いよ。良いよ。二人共食べなぁ!」と。
由美のおじさんがいつもの調子で気さくに二人へと告げると。
「座って、座って」と。
由美のおばさんも微笑みながら家の図々しい双子の妹達へと、レジャー用の開いている席へと座るようにと優しく告げてくれる。
だから我が家の図々しい双子の妹達は、何処に座ろうかと周りを見渡し始めだす。
そんな様子の二人へと。
俺の真横に座ってバーベキューの焼けた肉を取り、貪っていた由美の奴が急に立ち上がり。
「美和ちゃんと美智子ちゃん。二人ともこっちにおいでよ」と。
まだ由美の奴は割り箸と紙の皿を持っている状態なのに。
家の双子の妹達を手招きするものだから。
「ちょっと由美。お行儀が悪いですよ」と。
由美のおばさんから怪訝な表情で叱られるのだが。
「えぇ~、別にママいいじゃん。外でのバーベキューの最中なのだから。そんなに固いことを言わなくても。ねぇ、和君~?」と。
由美の奴は俺に話しを振ってくるから。
「えっ?」と俺は驚嘆を漏らし。
その後はニヤリだ。
自身の口の端を吊り上げ微笑むと。
「おばさんの言う通りだ。由美。お前が女の子なのに行儀が悪いのがいけない」と。
俺は苦笑を浮かべながら由美へと告げれば。
「確かに。和也兄ちゃんの言う通りだ。姉ちゃんがお行儀が悪いのがいけないと俺も思う」と。
俺の真横に座っていた由美の弟の新が、ケラケラと笑いながら。
自身の姉の由美が行儀が悪いのがいけないのだと。
自身の母と俺の意見に賛成だと告げる。
(お願い)
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