第134話 高校三年生になれば元カノ様もモテ期のようです(3)
だからいつも、と言うか?
春の大型連休明けからの他のクラスの男子や後輩達の沙紀への告白タイム!
『新宮寺さん、お願いします! この僕とお付き合いをしてください!』と。
『未だ童貞な僕に大人の深々なお付き合い。キスや、あれや、これやも全部教えてください!』、
『そしてこの僕を大人の男にして、導いてよ。お願いだ!』の告白は全部不発、失敗に終わり。
清い想い? の男子達はみな、
『ドナ、ドナ、ドナドナ……』と。
俯きながら沙紀の前から。
「うわぁあああん」や。
「新宮寺さん、さようなら~!」、
「また会う日までぇ~♪」と唄い。
最後には「あばよ~。良い夢をみさせてもらったぜ!」と。
グッ! と、自身の親指を沙紀へと向け立て──。
自身の顔をニコリとさせ微笑みむか?
先程俺が説明をした。
「うわぁあああっ!」と。
俺が沙紀にふられた時と同じように、アイツの前で泣き──。その場を立ち去るか、どちらかをしているみたい。
でもさ、沙紀の奴。
今更のようにと言う、言い方をする俺も変かも知れないけれど。
アイツ、沙紀の奴は五月の五日に俺からこっぴどく叱られ、ふられ泣いている訳だから。
普通の娘ならばそこで俺のことを諦めてくれると誰でも思う事だし。
俺自身も中坊の頃はそんな感じだった。
だから沙紀の奴は俺へと何の連絡もしてこないと踏んでいた。
でも沙紀の奴は俺が以前付き合っていた年上の彼女とよく似たタイプの女なのだろうと思う?
俺が急にモテ期になったから自分自身も気になると言うか?
俺が他人に盗られた感が強くなり。
また俺を自身の手元へと戻したくなっただけだろうと思う。
一番厄介なタイプの女なのかも知れない?
だってアイツ、沙紀の奴は大衆、公衆の面前……。五日の子供の日……。平和資料館前にあった花の塔の前で、あれほど俺にこっぴどく沙紀は叱られ泣き、晒された癖に。
(お願い)
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