第129話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (27)
俺は再度牧田達の方へと己の顔の向きを変え──睨み、鋭くガンをつけ。
「チッ!」と舌打ちすると。
牧田と取り巻きの奴等も踵を返そうとする俺の様子に対して安堵したのだろうか? 各自各々がホッとしたような顔をすれば。牧田の奴はにへらと笑い。
「おい。皆~、いつまでも食堂にいてもつまらねぇからな、部室へでも行くか」と言葉を漏らしつつ移動を始めだした。
だから牧田の取り巻き達も自身の顔色を変え、慌て、
「ああ」
「分かった」
「分かったよ」
「部室へと行くか」と。
各自各々が呟き、学食から移動を始めだしたから。俺はそいつらの様子をジィっと睨むように見詰めつめ続け。
あいつらが食堂から出るのを確認すれば、今度こそちゃんと踵を返し──自身の頬を膨らませ仁王立ちでいる由美の許へと向かう。
そして到着をすれば直ぐに由美が、俺が両手で抱えるラーメン丼が二つとコップ、箸が乗っかるお盆を強引に奪い。
「和君先ほど、牧田先輩達を殴るつもりでいたでしょう?」と訊ねてきた。
「えっ!」
だから俺は、察しのよい由美に対して驚嘆を漏らす。
「由美、何でわかったのだよ?」の言葉も付け加えてね。
「わかるよ、そんなことぐらい……。私は和君が小さい頃……。ガキ大将だった頃から見てきているんだよ。だから和君が怒っている時の顔だって傍から見れば直ぐにわかるもの」と告げてきた。
「そんなにわかりやすいか、俺の怒っている時の顔って?」
俺は自分の憤怒している顔がそんなにも特徴あるのか? と、由美に訊ねる。
「うん、直ぐにわかる」
由美は俺の問いかけに対して、直ぐに頷いてみせる。
と、なれば?
俺って憤怒すれば、他人が傍から見ても直ぐにわかるくらい恐ろしい顔をしているのかな? と思っていると。
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