第125話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (23)

 すると今度は沙紀の件を問いかけた男子生徒の口角の端がニヤリ吊り上がりニヤニヤ、ケラケラと笑い声音が漏れ。


「う~ん、実はあれはなぁ?」と意味深な台詞も呟かれる。


 となれば?


 問われた男子生徒の方も自身の口の端をニヤリと吊り上げ。


「ん? 何々? 新宮時に何があったのか、よ?」と嬉しそうに問い返すから。


 沙紀の話題、噂話と言う奴を始めだした男子生徒はね。更に自身の口の端をニヤリと吊り上げ、いやらしく薄ら笑いを浮かべながら。


「新宮寺の奴、家庭教師だった元彼の大学生とニャン、ニャンいやらしい事、エッチな事をしている最中に両親に踏み込まれて、親父さんに彼氏ともども殴られたらしいぞ」と大変に嬉しそうに呟き、説明をすれば。


「マジか?」


「ああ、マジマジ……。本当らしいぞ……」


「そうなんだ……」


「うん」と、沙紀の噂話しを始めた男子生徒達が頷くと。


「いいな~、その元彼の大学生……。家庭教師に格好っけて新宮寺の部屋に通い。新宮寺の奴を口説き落とし。山田から奪って毎日のようにあの可愛い新宮寺とイチャイチャ、ラブラブ、S〇Xしていたんだろ?」


「うん、多分な?」


「良いなぁ~。新宮寺の奴可愛いから、俺もあいつとS〇Xしてみたいよなぁ~」


「ああ、俺もしてみてぇなぁ~。あいつ、新宮寺の奴の容姿は、家の学園で一番だからなぁ~。俺も神宮寺とキスやS〇Xしてみてよ~」


「マジであいつの元彼の大学生や山田の奴羨ましいよな~。あの麗しい新宮寺とS〇X三昧の日々を送っていたのだから羨ましい。羨ましいなぁ~」


「俺の童貞卒業……。あいつ、神宮寺のやつがS〇Xやらしてくれて卒業させてくれないか……」と。


 俺の元カノだった沙紀の事をあの時と同じ……。


 そう、先程俺が過去の話し……。中坊だった頃に付き合っていた年上の彼女、あいつの時のような話しを俺の顔を見るなり沙紀の事を思い出し。アイツの事を嘲笑いながら中傷話し、世間話をあちらこちらで男子、女子問わずケラケラと笑いながら始めだした。


 だから俺は今日の一日の楽しみの一つである正午の大休憩のランチタイムの食事が、己の気分を返し、糞まずいラーメンと卵飯だなと思いつつ。不機嫌極まりない顔でランチを続けていると。



(お願い)


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