第124話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (22)
「山田と新宮寺別れたらしいぞ?」
「えっ! 何でぇ~?」
「新宮寺が自身の家庭教師のイケメン大学性にお熱になり。山田と強引に別れたらしい?」
「へぇ~、そうなんだ?」
「うん」と頷きが俺のみみへと聞こえたかと思うと。
「……ああ、だからつい最近山田の周りに女子達が集まるのは?」
「うん、そうそう」
「……いいな、山田の奴。新宮寺にフラれても直ぐに代わりになりそうな女子達が集まるから。マジで羨ましいよな~」
「うん、マジで羨ましいよ」と。
この俺様の沙紀にフラれてからのモテ期を羨望する声が漏れ。そして終わると。
「おい! お前知っているか?」
「ん? 何?」
「新宮寺がいるだろう?」
「うん」
「新宮寺の奴もうイケメンの大学性と別れたらしいぞ……」
「えっ! そうなんだ?」
「うん」と。
ラーメンをズルズルと音を出しながら啜る俺の耳へと今度は沙紀の奴が、あのイケメン、車持ちの大学性とお付き合いを始め、直ぐに破局を迎えたのだといった話しが。男子複数の口から驚嘆や頷き、首肯と共に多々聞こえててくる。
まあ、くると思えばさぁ、今度は「何で?」と呟きが、俺の耳へと聞こえてくる。
だから俺は、自身の目を細めながら今度は、卵飯が入ったプラッチ製の丼を左手で握り、持ち上げ──。自身の口へと利き腕を使用しながら箸で荒々しくかき入れながら更に聞く耳を立てていると。
「新宮寺が連休前に大きな紙マスクをしていたのをお前は知っているか?」
「ん、ああ、知っている。知っているし。俺は見たぞ……」と、問われている本人も沙紀が自身の親父さんに殴られた大きな痣を隠す為に着衣していた大きな紙マスク着用時の姿を凝視したことがあると言葉を返すと。
「……でっ、それがどうしたのだ?」と。
その男子生徒は自身へと問いかけてきた者へと問うのだよ。
(お願い)
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