第123話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (21)

 そう、この俺が何度もそいつに『頼むからあいつの事を変な道へと誘わないでくれ、お願いだ』、『頼むからあいつを誘って男達が屯をする場所へといかないでくれよ。お願いだ』、『いくのならばお前等だけでいってくれよ。頼むよ……』と告げ、嘆願をした。あいつの馬鹿な友人ツレから。


「和也~、あの娘~。あんたに完全に振られた日から自宅に引きこもり、学校にもこなくなってね。毎日〇〇ナーやマ〇キ〇アばかり吸っては家の中で暴れ狂うからって。あの娘の親もとうとう手が付けられなくなってしまってね。あの娘を強制的に精神科の病院へと入院させ、押し込めたんだよ。和也~。あんたは、その事を知っているのかい?」と。


 俺は教えてもらったから。それが本当の話しだと思う。


 まあ、俺自身も今あいつが何処の大学、専門学校へと通っているのか、何処で働いているのか、何処の誰とお付き合いをしているのか迄は知らないけれど。


 あいつが病院を退院して更生し。ちゃんと社会復帰をして幸せに暮らしているといいなぁ、と思う事は多々あるよ。未だにさ……。


 でも、まあ、沙紀の奴と一緒で、俺は二度とあいつとも寄りを戻してお付き合いの方をしようとは思わないけれどと。俺が今更のようにガキの頃の話し……。過去に付き合っていた年上の彼女の話し、説明を何故したかと申せばね?


 俺は話しをかなり前へと戻し、冒頭シーンへとまた戻すけれど。俺は只今正午の大休憩……。ランチのお時間でね、学園の食堂で中華そばと卵ご飯を席につき食べている最中なのだが。


 先程から俺の耳だけではなく、皆の耳にも聞こえてくるだろう。俺の顔を見て思い出したかのようにヒソヒソと囁きだした。この学園に通う男子達の噂話し……。


 そう、俺の元カノだったを褒め称える話と中傷する噂話と言う奴が、自分達の耳へと聞こえてこないか?


 そう、それは、こんな感じで、だよ。



 ◇◇◇



(お願い)


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