第121話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (19)
「それにあいつにはもう、竹内君もいるだろうし。彼との仲が駄目になれば。皆も知っての通りで、あいつは直ぐに新しい男を次から次へと変え、作る事が可能なやつだから心配なって……」と。
俺は自身の顔を引き攣らせながらにへらと笑い告げた記憶がある。
「……それにあいつは、俺のような年下の男に興味もないし。言う事をを聞き、耳を傾けるのも嫌だから。俺が男子ばかりが屯して悪さをしているところにいくなと言っても、自身のツレに誘われて安易にいき、〇リって、わけわからなくなり。己の身を誰構わず許し。また新しい彼氏を作れるような奴だから心配ないって。あっ、ははは」と。
俺はツレや男女問わず先輩達に高笑いをしながら強がってみせた記憶もある。
でっ、それから数十日、数週間もすればあいつはピタリと俺の通う第二中学校や自宅へも訊ねてこなくなり。
俺の周りも物静か生活へと移行した。だから俺自身もあいつは竹内君とお付き合いを始めたのだろうと思いつつ。
それ以降は女子達とつるんで遊ぶ行為を控え、男子の先輩や
まあ、その頃ぐらいかな?
俺の耳へと同じ学校や他校の男子先輩や
「あの女、〇〇ナーして〇〇たら直ぐにやらしてくれるらしい?」
「本当なのか?」
「うん、本当らしい……」
「マジか?」
「うん」
「いいな、俺もアイツ可愛いからやりてぇなぁ……」
「ああ、俺もアイツとやりてぇ……」
「今度、俺の部屋に誘ってみるか?」
「あっ! 良いな、それ!」
「なぁ、良いだろう?」
「うん、良い……。今度メールを打ってみようぜ……」
「ああ、そうだな」と言ったヒソヒソ話……。
そう、元彼の俺には内緒のヒソヒソ話……。あいつが竹内君と仲慎ましい学園生活を送っている噂話しではなく。
あいつの事を中傷……。嘲笑い、侮るような噂話しが、俺の通う中学校のヤンキー達の間や他校のヤンキー達の間で交わされ、噂になっているみたいだった。
俺の元カノだったあいつがビッチでセフレ女だと言った噂話……。
そう、あいつに大変なモテ期がきている噂話しが広まっていたみたいだ。あいつが馬鹿だから。
そして中にはさ、俺に直接訊ねてくる者もいたよ。
「和也、俺あいつにLINEして付き合ってもいいかな?」とね。
(お願い)
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