第118話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (16)
でっ、その後は気が付いたら俺は病院のベッドの上でね。脳の検査の方も色々としていたらしいけれど。
俺自身がその時に全く意識が無かったから覚えていなし。
その時はあの馬鹿が俺の付き添いでいたらしいけれど。家の両親が病院へときと同時にあの馬鹿は家に帰宅をしたらしいと。後で俺の親父様とお袋様から朦朧としている意識の中で、自身の馬鹿な息子を心配そうに見詰めながら教えてくれた記憶がある。
でっ、その時に俺は親父様とお袋様に「そうか」とだけ呟いた記憶があるけれど。その辺りの記憶は曖昧だから定かではないのだ。
まあ、只言えるのは? 俺は一年坊の癖に、他校の三年生の所へ赴いて──。自身の元カノの事でケジメをとろうとカッコ良く出掛け、返り討ちに遭い。本当に病院送りにされてしまった情けないガキ……。
それも数日の入院セットと言うおまけ付きでね。
でっ、その後俺は病院内で、学校の生活指導の先生や担任……だけではなく。少年課の刑事さん迄きて事情聴取を受ける待遇になってしまったよ。(笑)
でも俺は、竹内君の件は隠し通したよ。
それと俺の馬鹿な元カノの事もセットで隠し通した。
いくら学校の先生達や刑事の人達が何度もベッドで横たわる俺に。
『山田、お前は誰と喧嘩をしたのだ?』
『山田君、君を意識が無くなり。救急車で運ばざるおえない程。君の身体に傷をつけたのは誰なのかな?』
何度訊ねてきても。
俺は自身の口を開け。
『知らない』、『わからない』、『初めてみる人です』、『記憶に御座いません』と告げた。
俺が竹内君に殴り、蹴られ、救急車で運ばれた位置が第一中学校に近いと言う事もあったのと。
俺が救急車で運ばれた時の付き添いが第一中学校在籍のあいつだったからね。学校の先生達や少年課の刑事さんも、第一中学校の問題児の名前を全部挙げ俺に訊ねてきた。
でも俺は、絶対に口をわらなかった。
『俺、その時の記憶がないんです……。多分記憶喪失になったのかも知れません? あはっ!』と、にへらと笑いながら説明をした記憶がある。
(お願い)
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