第105話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (3)
俺が中坊の時に付き合っていた年上の、あの馬鹿なヤンキー女……。俺の事を三度も平然と裏切り、他所の男に安易に自身の身体を許したあのビッチ女、セフレ女……。
俺がそいつに対して三度も憤怒し、呆れ声色で。
「お前なぁ、いい加減にしろ! お前は何で俺と言う彼氏がいるのにも関わらず。ツレに誘われたからと言っては、男達ばかり屯し、悪さをしているような部屋へと女の身で平然といっては、彼氏の俺の事を裏切り。他の男に安易に自身の身体を許すんだよ……。もう俺は、お前にはついていけねぇ……。だから別れる。いいな?」
と言わせた奴……。
でっ、その都度、その馬鹿の言い訳はと言うと?
「和也、あのね……。私、その時に記憶がないの……。後からね、皆から、『あんた~、あいつとイチャイチャしていたよ』と笑いながら言われるだけでね。私自身は全然その時の事が記憶にはないし、覚えていないの、和也……。だから願い。和也。私の事を許してお願い。もう二度としないから……」と、泣きながらいつも言い訳してきた。
だから俺はその都度、そいつに。
「覚えていないじゃないだろう。覚えていないじゃ……。お前可笑しい事を言うなよな、俺に……。絶対に少なからず記憶がある筈だ……。だからお前の事を絶対に俺は許さねぇ」と、憤怒しながら罵声を吐き、罵ってやったよ。
この『ビッチ!』、『セフレ!』、『パ〇スケ!』が、とね。
でも、そいつは、三度も俺に罵られようと。
「和也~、私の事をいくら罵ってもいいから。私の事は頼むから捨てないで~」と。
あいつは俺の足元でへたり込み──。そのまま俺の足元にしがみついては泣き叫び許しを乞うてきたよ。やはり三度……。
でっ、俺も他校の先輩達に玩具にされ、惨めに泣き叫び、許しを乞うてくるあいつの様子を凝視していると。
自分自身も情けなくなくなると言うか?
俺が年下だから、他校の奴らに舐められて、自身の大事な物、彼女を玩具にされたのだと思うからさ。
俺はそいつに三度も言った。問いかけた。
(お願い)
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