第103話 高校三年生になれば、こんな噂も立つよね? (2)
俺の事を慕っていると申してきた少女達が集ってくるから。俺は本当にお昼のランチをゆっくりとリラックス。和気藹々としながら食事ができないので本当は困っているのだが。
俺はガキの頃から基本女子にはノリ良く、優しいタイプの男子だからね。彼女達に嫌な顔もできず。
「あっ、はははっ。そうか~、未だお昼は決まっていないのか~?」と。
「あっ! 君達はもう食べたんだ? わざわざ俺の事を待っていてくれたんだね。本当にありがとう?」と。
まあ、本当は面倒なのだけれど、一応は俺、恋人募集中は取り敢えずやめはしたけれど。
俺は只今独身貴族を満喫しているから嫌な顔をする事もできず。彼女達の俺への黄色い声色での台詞をうんうんと頷きながら聞き。
今日のランチタイムを楽しむ為のメニューを決め、自販機で食券を購入──お盆を抱えると。
俺自身もふと気がつけばいつもこんな調子なのだ。
「山田君~、こっち~! こっち~! 席とっているからこっちにおいで~!」と。
俺のファンだと言う娘達から、ニャンニャンと手招きだよ。
だから俺は、「あっ! 本当にいつも悪い。ごめんね。今度この埋め合わせはするから」と。彼女達に両手を合わせ、自身の頭を下げ、お礼を続ける日々が、あの日から未だ懲りもしないで続いている。
だから蘭や加奈、由美の奴も余り良い顔をしない。
まあ、ついでに新宮寺の奴もね。
でも、俺自身三人には来年の春、大学の合格発表後でないと告白の返事はできないからと告げているから。
三人+一人には、『ごめん』、『悪い』、『申し訳ない』、『俺を捨てたお前には関係ない事だろうが! だいたい新宮寺……。お前が俺を捨てなければこんな面倒な事にはならなったのだから。お前が、俺に不満を言うな! わかったな!』と、怒りマークをL〇NEで返信する日々も続いているのだが。
俺の通うこの第二高校には俺以外にも女子達の声援を浴びているイケメン男子が後三人もいてね。
俺を合わせて第二高校の四天王らしい?
(お願い)
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