第84話 (第3ルート完)高校三年生になればこんなお別れもあるとは思う? (15)

 そう、俺の足を蘭に踏まれたり。腕や腰へと蘭のひじ打ち──。腕や背、お尻を蘭のしなやかな指先で強く摘ままれるといった荒々しい行為を、苦笑いを浮かべながらあいつからの折檻を快く受けた。


 俺ってちょっとM気があるのかな? と思いつつ。

 

 昨日の蘭からの折檻は焼きもちと言う奴からついてくるのだと言う事自体は俺自身はわかっていた。


 だから俺はあいつの可愛い一面もわかったから余り気にする事もなく塾迄の時間を二人でフラワーフェスティバルを和気藹々と堪能した。


 でっ、その後二人で仲良く塾へと向かい。塾が終われば俺は蘭の奴を一日彼氏の通りで家迄送り届け。


「蘭、ばいばい。さようなら。また明日なぁ」と手を振りながらサヨウナラ。


「うん、また明日和也~」、『チュ♡』と俺の許へと慌てて駆け寄り頬へと蘭はキスをしてくれたから正直驚愕──。


 俺の胸は暗闇の中、ドキドキと高鳴ったけれど。


 俺はこれ以上無責任な事はできないから。


「蘭、今日一日ありがとうなぁ~、楽しかったよ~」と告げ。


 俺は暗闇の中蘭に手を振りつつ、その場を後にし。


 その後は一人で帰宅……。家について食事、お風呂が終わりリラックスをしていると蘭からのお礼と楽しかったとL〇NEによるメールがハートマークと共に送られてきたから。


「あっ、はははっ」と一人笑いながらあいつに返事を返せば、今度は由美の奴から今晩のバーベキューの事でL〇NEへとメールがきたから文字を打ち返すと。入れ替わりのように加奈からのL〇NEからのメールがきたから『フムフム』、『なるほど』と読み。


 今度は加奈へとL〇NEを返して、その後は深夜迄参考書、問題集を広げ勉強を始め、終われば睡眠……。


 そして今日は五月五日子供ので、フラワーフェスティバル最終日だから。ここ二年ぐらいはいっていた。


でも貰いにいくかな?)と。


 俺は自身の脳内で思えば正午過ぎ、午後の二時迄は孤独に勉強を続け。終われば自身の愛車──自転車へと跨り。


 広島市の安佐南区から中区のフラワーフェスティバル会場へと自転車のペダルを踏み、向かう。


 でっ、午後の三時も過ぎ、フラワーフェスティバル自体も終わり。人気が少なくなった会場、花の塔の前へと着けば。


 俺は自身が跨いでいる自転車から降りると。


 そのまま花の塔へと移動するのだよ。一昨年から始めた俺達なりの、その年のげんをかつぐためにともらいにきている小さくて可愛い花……。


(お願い)


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